やがて終わる幸せに

例えば、今、貴女は好きな人の腕に抱かれているとします。
涙が出そうなくらい幸せだとします。
貴女は思います。
「ああ、今、この瞬間に世界が滅亡してくれたらいいのに」って。
そう思ってぎゅっと目をつぶって３つ数えます。
１、２、３……。
そして目を開いてもやっぱり世界は続いています。
終わらない世界にちょっと哀しくなります。

実は、もうすぐ貴女は死んでしまうのです。
貴女という存在がなくなってしまったあとも世界はきっと続いていくのでしょう。
それが悔しいです。

街では、古い流行り歌が流れています。
アシタガアルサ、アスガアル
でも、貴女にはその明日がないのです。

だからこそ、今、感じているぬくもりを大事にしようと思うのです。
そして、もう一度、目を閉じるのです。

ねぇ覚えてる？　あの約束
もう来ない明日を忘れて
過去を捨て去り　今日を強く
ただ　今の君だけ　想うよ

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リバーサイドミュージックで『アズラエル』のテーマソング「farewells」の収録。
シンガーさんが、声が良くてうまい方だったので、収録はすんなりと終了。
明るいノリの「フーリガン」や「2人の未然形」とはイメージが違う感じの歌に仕上がりました。
僕らのあとに『スイートレガシー』の歌の収録。「スイートレガシー」の方の作詞は由一氏。
可愛らしい歌です。
『501』の歌録音は来週の予定。作詞は、あのお方。