十六夜

今更ながら「志望校」という目標が加わったことで、僕のやる気は一段と増していった。
藍染川学園の学生としての生活も、死神としての仕事も、いずれやって来る春の新生活を思えば、苦ではい。
もちろん試験に合格しなければ意味はないんだけど、こんなときは合格した姿を思い浮かべるほうが、勉強も進む。
なんだか気持ちが若干、ポジティブな方向へ動いた気がする。
(『アズラエル』より)

今日は、日劇に映画『黄泉がえり』を観にいってきました。
観たのは夕方の回だったんですが、今日は、初日の舞台挨拶かなんかがあったのかな? 時間がズレてて、映画の前の予告CFをやらなかったので残念でした。
映画のCFは、毎回、すごく楽しみにしているんだけど……。

で、肝心の『黄泉がえり』本編ですが、僕は良かったと思います。
死者たちが蘇ってくることによる混乱、黄泉がえりに対する強烈なまでの渇望。そして、ちょっとした叙述ミステリ。内容はそんな感じ。
草なぎ剛竹内結子が演じる役の関係に関する物語を中軸に、彼らが狂言回しとなって、いくつかの「黄泉がえり」に触れていきます。
多分、原作とか脚本とか演出とか演技とか……そんなものはどうでも良くって、むしろ観ている側の記憶の中にあるモノが大事なのかなぁ、などとその辺りに焦点をあてながら、自分の中でぐるぐるぐるぐると妄想を広げていました。
奥の方へ、奥の方へ。
もうちょっと潜ってみたいと思います。