石橋つばめの山あり谷あり

つばめ「メリー七夕!」
──「…………」
つばめ「メリー七夕!!」
──「…………返答する気分じゃないの知ってるくせに」
つばめ「もう。凹んでるときにライトトークが書けないわけじゃないでしょ、ライタなんだから」
──「……それもそうだな。割り切るか」
つばめ「よろしい。メリー七夕!!!」
──「めりーたなばた……」
つばめ「今日は何してたの?」
──「仕事の打ち合わせ。そのあと、下北沢のトリウッドに『雨月』を観にいった」
つばめ「うげつ?」
──「うえださんが撮った自主映画だよ。Sky Theaterでおなじみの石川さんや長野さん、それに猫ホテの村上さんとかが出てるヤツ」
つばめ「ああ、前に言ってたヤツだ。どうだった?」
──「試写会で観たバージョンより、すっきりまとまってて良かった」
つばめ「面白かったってこと?」
──「そういうんじゃなくて、そうだな『能』とか、ああいうのを観てる感じ」
つばめ「へぇ。面白そう」
──「何だか話が噛み合ってない気が……」
つばめ「これで噛み合ってるんだってば。日本語はフレキシブルなんだから」
──「あそ」
つばめ「それで? それから何かあったの?」
──「その後、飲みに行った。今日来てた面子で。あまり知らない人とかもいたよ。浅いつながりだから」
つばめ「変わった人はいた?」
──「映画監督の小池要之助さん」
つばめ「監督?」
──「検索すりゃわかるよ」
つばめ「じゃあ、あとでしとく」
──「うん。話、させてもらったけど、いろいろためになったよ」
つばめ「へぇ〜、良かったネ」
──「まぁね。あと小池監督の連れだった人が、こんど8月に俺の友人と舞台で共演することがわかってビックリ」
つばめ「狭い世界ですな……」
──「まったくだ」