機動戦士ガンダムSEED〜虚空の戦場〜
『機動戦士ガンダムSEED』が好きな弟君が貸してくれたDVD。
考え方的には劇場版『機動戦士ガンダム』と同じで、TVシリーズの前半第1話〜21話までのエピソードを、新作カットを交えながら94分の作品として再編集したものです。
来月、再来月にリリースされる『遥かなる暁』、『鳴動の宇宙』で完結する予定。
というわけで、今回の鑑賞の焦点は、「ガンダムSEEDに興味があるけれど、今からTVシリーズを全部観る気がない」という人が観て楽しめるかどうか、という点でした。
観た限り、ギリギリセーフといった感じです。
いきなり情報量が多いので、いろいろと混乱するかもしれませんが、まあ、それはTVシリーズの方を観ても同様なので、仕方ないでしょう。
大きな変更点は、ビスタサイズになったことと、アイシャの声が平野文になったことでしょうか。
新録時にビビアン・スーが使えなかったのでしょうけれど、ビビアンの演技は正直アレだったので、まあ、ソレがナニ。
ビビアン・スーは参加できていませんが、西川貴教の方はノリノリですよ。砂漠でのバクゥとの戦いのシーンが、この『虚空の戦場』のクライマックスとなるのですが、そこはずっとT.M.Revolution「Zips」が流れていますし……。
新作カット云々より、作画があまりにアレな回のアレは、差し換えてほしかったような気もしますが、まあ、それは言わぬが花。
で、肝心の内容ですが──
かつての親友とは敵同士となり、その親友には卑怯者呼ばわりされ、戦いたくないのに戦わされ、憧れていた女の子には差別・罵倒され、守ると決心した民間人の避難艇は目の前で撃墜され……
「SEED」TVシリーズ序盤の特徴である「イタさ」は、尺が取れないせいかかなり軽減されていたような気がしますね。
ですが、21話分の内容を上手くまとめているように思いました。
総集編の残り二編が出てみないとなんともいえませんが、まあ時間のない人はこっちを観といてもいいんじゃないでしょうかねぇ。
『機動戦士ガンダムSEED スペシャルエディション/虚空の戦場』
監督:福田己津央
シリーズ構成:両澤千晶
音楽:佐橋俊彦
出演:保志総一朗/石田彰/進藤尚美/田中理恵/三石琴乃/子安武人/桑島法子/千葉一伸/渋谷茂/鳥海勝美/中嶋聡彦/井上隆之/白鳥哲/高戸靖広/豊口めぐみ/龍田直樹/江川央生/関俊彦/関智一/笹沼晃/朴璐美/西川貴教/私市淳/川津泰彦/山野井仁/菅原淳一/有本欽隆/秋元羊介/広瀬正志/平野文/置鮎龍太郎