東京おしゃれ探偵シマヅヤマゴウGO! 第4話「背中合わせの恋人」
長い旅が終わった。
第1話から、第2話、第3話と、約半年のペースで製作してきた自主映画シリーズ『東京おしゃれ探偵シマヅヤマゴウGO!』。その第4話「覆水盆に返らず」には、その約3倍、1年半程の製作期間がかかってしまった。
完成した映像を見ると、泊りがけで新検見川の某マンションに行き、炎天下の中ロケしたことを思い出してしまう。大変だったなぁ(実際、一度、倒れたし……)。
よく完成したな、とも思う。
ここまで製作期間が伸びてしまったのは、全体的なクオリティアップもそうだが、個々の役者・スタッフ陣が忙しくなってしまったのが、一番の原因だろう。
そういうこともあり、第4話完成まで漕ぎ付けたこと自体を素直に評価したい。
第1話からの出演者を数えてみると45名(エキストラは除く)を超えてしまった。撮影のスケジュールあわせも大変だ。
継続することの難しさがあるからこそ、「継続は力なり」と言えるのかも知れない。
全6話のシリーズものの第4話ということで、後半戦の序章的位置付けの作品に仕上がった本作。拙い点や個人的な不満点、今後の改善点などは多々あるが、客受けは予想以上に良かった。
ビルの中という限定空間、次々と登場する歴代の怪盗、そしてゴウとパピコの恋の行方、ついに本格的に動き始めた怪盗ゼロの狙いとは?
確かに面白い。
怪盗ゼロが何故、探偵たちや都民から恐れられているのか。一年前に彼が何を盗んだのか、が明確になる(?)という意味でも第4話は重要だ。
しかし、今回はいろいろな意味で限界も感じた。
監督自らがカメラを回し、音声1名、レフ1名という3人の撮影隊でできることは限られてくる。
予算もない。チケットノルマだけでは、上映の広告費と劇場使用代くらいしかペイできないしね。
もちろん各々のセンスを磨いたり、痒い所に手が届く演出をしたり、という部分では、まだまだ改善できる点が山のようにあるが、物理的な問題では、すでに限界を超えてしまっているのだ。
企画開始当初は、「チープな感じで手軽に6話、素早く作る」ってコンセプトだったはずなのに、やっていくうちにどんどんエスカレートしていって、引っ込みがつかなくなっている感じだ(笑)。
こうなったら、とことんやるわけだけど。
ともあれ、完成して良かった。
ようやく折り返して、あと2話。第5話でもうちょっとだけ風呂敷を広げ、最終話で一気にたたむ。
それだけのこと。一同、頑張りマッシブ。
今後の糧としますので、忌憚なき意見、いつでもお待ちしておりますです。はい。
Sky CINEMA
『東京おしゃれ探偵シマヅヤマゴウGO!』第4話「背中合わせの恋人」
監督:中原充
脚本:四方田直樹
音声:海野朋子
音楽:pictogram color
出演:村上航/加治屋馨子/清水敬一郎/牧野耕治/堀口大介/憩居かなみ/本多英一郎/丸山哲司/上田晴美(劇団俳協)/世古はるか/宮内怜(Sky Theater PROJECT)/林田真(Sky Theater PROJECT)/木下都生/大塚梨絵/由比英士/檜枝美希(Sky Theater PROJECT)/須田浩章/ATSUSHI/ロン佐藤(東京おいっす!)/津田タカシゲ/田中伸一(開店花火)/川連廣明/愛犬ぽち/島崎義久/坂上忍(特別出演)
制作:林田真/たけうちこうた
上映館:下北沢トリウッド
⇒Sky CINEMA公式サイト
《参照》
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