「劇」小劇場

今宵はすずちゃんこと桑名しのぶさんの板の上のお姿を拝見するべく、
本多グループのなかではもっとも馴染みのない劇場のような気がする
下北沢の「劇」小劇場へ。

タイトルは『THE MIST〜ある霧夜の物語〜』。
劇団名は……パンフを見たらどこにも載ってなかった……。
いろいろ調べた結果「ネオゼネレイター・プロジェクト」と判明。

とある田舎の乗合バスの待合室にシチュエーションを絞ったミステリィ風芝居。
取材旅行に来た女流作家が遭遇した事件と、
その後日、彼女の友人が、行方不明となった彼女を捜して訪れるシーンが
同時進行で進む。
事件に対するは、とある男と、そのパートナである「誰にも見えない彼の弟」、
というシリーズものの主人公のようなコンビ(……というフェイク)。
キーワードは、丹後国風土記あるいは浦嶋子伝とか、マリー・セレスト号とか。
あと、黄泉戸喫をした男と玉匣。

ピースはちりばめられたが、能動的に回収することはなく、
見た人の判断に委ねられる。いや、回収はされていたのかもしれないが、
特にソートしない作品だった。

解釈は君に委ねる。理解を放棄して楽しめ、という作品なのか
難解だけど最後まで俺(作家)についてくればいい、という作品なのか、
判断しかねたので、観劇スタンスにちょっと困ったかな。

ともあれお疲れ様でした。
楽日までつっぱしっちゃってください。

やっぱり、芝居は初日だね。