ものがたり

さてさて。
今日は物語のお話。

現在、パートナがいる人もそうでない人も、
まず、自分にはパートナがいると仮定してみたとして……。

自分が主役の物語のプロットを考えてみてください。

この物語は、自分と、
「いろいろあったが結局、パートナにならなかった異性」、
あるいは、自分と、
「かつてパートナだったが、今は別の人生を歩んでいる異性」
の物語であるとする。

そうやってプロットを組んでいくと、
そこにしかない絆があることに気づく。

基本的に、「人間の関係」とは「一対一の関係のこと」である、
と定義すれば簡単に見えてくるものなのだが、
なかなかどうして、これは難しい。

人生を物語に喩えるのは簡単だが、
切り口を変えるといろいろなものが見えてくる、
というお話でした。

それがしっかりできていたのが、
アニメ『true tears』だったんじゃないかな、と思うわけです。
高垣さんもミルノさんもお疲れ様でした。

当たり前のことを書いたような気がするけど、
基本的に唯一の視点である主人公と、
その結ばれるべきパートナとの
恋愛のみしか書けないギャルゲのシナリオをやっていると
忘れがちなんだよね。これ。

──自分への戒めとして。


物語のお話ついでにもうひとつ。

今週の『HUNTER×HUNTER』はすばらしかった。
先週にもまして、ネフェルピトーが勝手なことを言っている。
俯瞰的な立場で物語を読んでいる読者としては、
事情がわかるのだが、ゴンにとって知ったことではない。
ゴンの憤りははかりしてないだろう。
しかし、読んでいる方は、どちらかといえば、ネフェルピトー
感情移入してしまっているのではないだろうか?
判官贔屓という言葉が浮かんでくるかもしれないが、
現状態で絶対的不利な立場にいるのはハンタ側なんだよね。
……ってことで、
読者の心は、完全にストーリィテラの術中にハマってるのよね。
感服つかまつる。