赤銅さん

普段、テレビを見ない僕ですが、
たまにテレビをつけると、ニュース番組っていうのが、
いかに気の滅入るような報道だけを「ニュース」とし、
好き好んで放送しているんだな、ってのがわかります。

たまには胸があったかくなるようなニュースが見たい。

……変におなみだ頂戴とか、誰かの成功とかいうニュースじゃないですよ。
脱力し、でもどっかで、やさしい気分になれるようなニュースが
見たいのです。

個人的に。

記憶に新しいのは、
二月にあった西武新宿線野方駅での寝坊。
4時起きしなきゃいけない駅員が誤って寝坊し、
約30人の足に影響。「30人」って微妙な数も素敵だし、
彼らは改札を乗り越えて電車に飛び乗っている。
知らない客同士、ちょっと連帯感みたいなものも
生まれたんじゃないかな?

考えても見てくださいよ。
「あ〜あ、今日は早朝から出社(登校)だ」とか、
「徹夜作業が終わってようやく帰れる」って精神状態で
駅に向かったら、点いているはずの駅の電気が点いてないんですよ。
それだけでテンションあがりますよね。
しかも駅はやってないのに、電車がやってくるわけですよ。

絶対、このまま乗ったらホグワーツに行ける、と思っちゃいます。
そりゃ改札も飛び越えますよ。

そんな心のあったまるニュースを待ち焦がれている僕ですが、
もちろんなかなかそんなニュースに出会える機会はありません。
久々にヒットが来ました。一昨日のテレビで。

久々にヒットだったのは、
先日の米国での「偶然だぞ」というフリップ。

たしかに「It's gonna happen.」を
グーグル翻訳にかけると「偶然だぞ」と自動翻訳されちゃいます。
ちなみに、エキサイト翻訳だと「それは起こるでしょう」、
ヤフー翻訳だと「それは、起こりそうです」と出る。

どれも間違いじゃないかもしれないけど、
あの場では、大きな間違い。
数ある自動翻訳の中でも、
偶然だぞ」を選んだ人の「偶然」がすばらしすぎる。

普通に偶然を英訳するとたしかに「happen」「accident」とか
その辺の言葉が適当なのかもしれない。
偶然って日本語がきっと難しいのだろう。

でも、スポーツやコンクールなどで「偶然」といったら
日本語を日本語に翻訳するならそれは「まぐれ」を意味する。
英語で言うなら「It's a fluke.」とでも書けばいいのかな?
英語力がないので、「偶然だぞ」というボードを掲げてる人たちと
僕はなんら変わりはないんですが。

ともかく、
ファンたちは知らず知らずのうちに
「お前の活躍は、単なるラッキーだ」って選手に言ってるわけで。
悪気はなくて、純粋に応援だとはわかってて、
やたら突っ込みづらくて、
でも、日本人気質には、
「どんなに活躍しても偶然だと思え。天狗になるな」的な
激励とも受け取れて、頬が緩んでしまうのであります。

HPが35くらい回復した。

ああ、あともうひとつだけ。
イフリート〜断罪の炎人〜』の赤銅さんの強さに全米が泣いた