レッツゴー仮面ライダー
こんな混乱した状況下でどさくさにまぎれて行われることで物議をかもしている東京都知事選挙。
家庭の事情で4月10日は東京に不在ということで、期日前投票をしてきましたよ。
せっかく品川区役所まで行ってきたので、1日で映画の日ということもあって、帰りに品川プリンスシネマに寄り、仮面ライダー40周年記念作品『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』を観てきました。
初代『仮面ライダー』って、僕らの生まれる前、1971年4月3日に始まったらしいですね。
明日できっかり40年。しかも、テレビシリーズの話数で1000話になるそうです。
そんな中の記念映画ですが、まあ、内容は『オールライダー対大ショッカー』や『MOVIE大戦2010』と同じく「お祭り」モード。
物語自体はオーズから始まるのですが、そこにイマジンが現れ、NEW電王率いるデンライナー登場。
イマジンを追って1971年に行くのですが、そこでアンクがセルメダルを落としてきてしまったことにより、歴史が改変。
塗り替えられた2011年は、ショッカーの支配する世界になっておりました。
過去において仮面ライダー1号、2号は敗れ、再改造により洗脳されショッカーの最強の怪人となってしまっている。
そして、それ以後の仮面ライダーは誕生しなかった……。
そんな世界観。
ってなわけで、一行は過去を戻すために、もう一度1971年に飛ぶ──
……みたいな、どこか『Back to the Future Part II』を彷彿させる内容なのですよ。
「時間移動もの」（時間旅行ものに非ず）は大好物な僕なので、ちょっと期待してみていたのですが、残念なことに、辻褄合わせを完全に放棄した内容でした。
いや、辻褄が合わなくても、妙に説得力があれば良かったんですけど……なかった。ただ、ひたすら無茶苦茶だった。
美味しい題材なのに勿体無い。
『超・電王＆ディケイド 鬼ヶ島の戦艦』は良かったのになぁ。やっぱり小林脚本じゃないと、その辺は期待しちゃ駄目かぁ。
あと、いくら初代の敵だからと言って、こう何度も何度もショッカーばかりを優遇されてもなぁ、という気がしなくもない。
ショッカーはあくまでテロリスト集団のようなものであって、ゴルゴムやらアギトのエルたちに比べたら格下だと思うんだけど……。
……その辺はお祭り作品ということでしょうがないとして、他に楽しみどころを見つけることにしました。
今回、仮面ライダー1号＆2号（それからV3）の声を声優さんじゃなくて、藤岡弘、＆佐々木剛（あと宮内洋も）がそれぞれ当てていたので、説得力がありました。
それから平成仮面ライダーシリーズでは絶対にありえない「少年仮面ライダー隊」へのフィーチャーは逆に新しかったし、面白かったですね。ミツルとナオキという名前自体がオマージュですし。
そして、主役として成長したNEW電王・野上幸太郎。
この辺でしょうかね？
テレビシリーズの電王に思い入れはそんなにないのですが、映画の超・電王シリーズは観てるので、幸太郎の成長はなんか、嬉しいのですよ。
……でも、良太郎（ってか小太郎）はどこに行っちゃったの？ 『お宝DEエンド・パイレーツ』までは幸太郎と一緒に行動してたよね？ それは気になりました。
気になると言えば、残りのゲストライダーたちの「十把一絡げ」感はもうちょい何とかして欲しかったですね。
まだ、ディケイドという存在と対をなすことで裏打ちされてた「オールライダー対大ショッカー」や「MOVIE大戦2010」の方が、無茶苦茶ながらも存在意義があった気がします。
特にあれだけ凶悪な強さを持つはずのディケイドがホントに単なるゲスト扱いだったことが悲しい。
それに比べると、Wの変身シーンは燃えました。
でも、まあ40周年とはいえ、オールライダーものをディケイドで二回もやっちゃってるので新鮮さに欠けることもあってか、「大ショッカー」や「MOVIE大戦2010」とかぶらないように努力している面が見られたので、そこは好評価かな。
まあ、今回はあくまでオーズ、NEW電王、そして1号＆2号、少年ライダー隊の物語ってことで。
原作：石ノ森章太郎
脚本：米村正二
脚本協力：小林靖子
音楽：中川幸太郎
出演：渡部秀／桜田通／三浦涼介／高田里穂／秋山莉奈／今井悠貴／吉川史樹／林遼威／恒松祐里／三澤春陽／嶋田龍／高岩奏声／青木奏都／稲田京也／浮洲凛太朗／横山一敏／二橋進／どうきひろし／桐山漣／菅田将暉／福本清三／石丸謙二郎／ささきいさお
声の出演：関俊彦／遊佐浩二／てらそままさき／鈴村健一／小野大輔／石川英郎／岩永洋昭／関智一／川原和久／笹沼尭羅／高梨謙吾／小田久史／大村亨／穴井勇輝／板倉徹／丹野宜政／羽賀聖／矢ヶ崎敏光／木下鈴奈／會田栞子／柴田秀勝／飯塚昭三／加藤精三／納谷悟朗／宮内洋／佐々木剛／藤岡弘、
スーツアクト：高岩成二／永徳／渡辺淳／横山一敏／藤井祐伍／高田将司／岡元次郎／おぐらとしひろ／金田進一／藤榮史哉／矢部敬三／横田遼 ほか
プロデュース：白倉伸一郎／武部直美／高橋一浩／本井健吾／加藤和夫／佐藤現
監督：金田治
