くまもとファイヤー

震災から一ヶ月が経過しましたが、相変わらず、震災は「現在進行形」の事態となっております。
度重なる余震、地震に伴って併発した福岡第一原子力発電所の事故による不安と、自粛などによる経済打撃が、依然として日本全国を襲っています。
先が見えない不安は、最初の頃の助け合いムードの持続を阻害し、よくわからない差別なども生み出しつつあるようで、いろいろと怖いです。

そんな中、僕はといえば相方の故郷である九州へ行ってまいりました。
実は、結婚前にうちの両親を伴って先方の実家へ挨拶……というようなプロセスを踏んでいなかったのです。
結婚を決めてから、入籍までの間、『D.C.II To You』の製作が忙しかったこともあり、両親同士の引き合わせは東京からの往復が簡単な静岡の日本平ホテルで行った(それが後の久能山東照宮での挙式につながった)のです。
なので一段落したら両親を伴って九州へ行くつもりだったのですが、先方のお祖母様やお義母様が手術のため入院するなど、いろいろあったので、「暖かい時期にしましょう」という話になり、今年の4月までズレ込んだというわけです。

4月9日に相方と一緒に静岡に入り(途中、小田原城に寄ったりもしたのですが)、翌朝、富士山静岡空港からFDAエンブラエル機に乗って阿蘇くまもと空港へ。
お祖父様が旅行好きで行動派なこともあって、先方の実家でのご挨拶もそこそこに、大観峰孔子公園、水前寺成趣園、熊本城、阿蘇中岳などを見物する観光の旅になってしまいました。

もともと予定していたとはいえ、東北・関東が連日揺れる中、まったく揺れない九州ですごすというのは、ちょっと気がかりではありました。
滞在中に都知事選(もちろん、期日前投票は済ませてから出発しました)で懸念していた石原氏の続投が決まってしまったり、震災一ヶ月を印象付けるかのように大規模余震が頻発したり、いろいろとね……。

でも、九州出身の相方が慣れない地震の頻発で相当ストレスを溜め込んでいたのがわかっていたので、今回の九州入りは良かったのだと思います。

東日本の余震は向こう10年覚悟すべし、との見解も出ています。
これからどう生きていくか、皆でいろいろと考えていきましょう。

とりあえずは、消費による経済貢献から。