井石二郎はアリエス・ゾディアーツの夢を見るか？
『仮面ライダーフォーゼ』は、登場人物の名前が特徴的だということで話題になっている。
主要人物たちの名前が、歴代の仮面ライダーの名前をもじったもので構成されているからだ。名前のもじり方は、主にアナグラムが多いが、パターンはいろいろなので、気付かないケースもあった。
歌星賢吾は「本郷猛」の単純な並べ替え、大文字隼は「一文字隼人」の一と人で大を作っている、風城美羽は「風見志郎」、城島ユウキは「結城丈二」、JKは「神敬介」のイニシャル、野座間友子の姓は「AMAZON」の逆読みだし「友」はアマゾンの重要なキーワード……ということで昭和ライダーに馴染みのある人間なら、ふむふむと思ってしまうような構成になっている。
さすがに主人公の如月弦太朗はさすがに誰のアナグラムでもない……と思っていたら「KISARAGI GENTAROU」の名前の中に「STRONGER」の文字が隠されていた。
劇場版で弦太朗といい感じになる美咲撫子も、ストロンガーのパートナである「岬ユリ子」を意識したネーミングだろう。
クイーン美羽のサイドキックス佐久間珠恵・繁野ジュンのふたりも『仮面ライダーV3』のサブキャラクタである佐久間ケン・珠純子・珠シゲルあたりが元ネタだと思われる。
クラス担任である園田紗理奈の名前のなかに「さそり」の文字が入っていたことには、作中で彼女がスコーピオン・ゾディアーツだと明かされるまで全然気づかなかった。ネット上では前々からアナグラムで「さそりなのだ」と言われてたみたいだけど。
どの程度の登場人物の名前にもじりが入っているのかは謎だが、今後登場する主要キャラクタの名前くらいは気にしておいた方がいいのかも知れない。
その名前自体がブラフの可能性もあるから何とも言えないけど……。
そんな中、TVシリーズでは今回の2号ライダーである「仮面ライダーメテオ」が登場した。
変身者は朔田流星。美咲撫子と同じ昴星高校から来た交換編入生だ。
彼は「反ゾディアーツ連盟」なる組織に所属し、「タチバナ」という上司から指示を受けているようである。
登場人物に天野浩成が演じる校長がいるのと「タチバナさん」という響き、「朔」という文字から「仮面ライダーギャレン」こと「橘朔也」を想像してしまうが、それ以前に仮面ライダーなのだから「立花藤兵衛」を連想すべきなのかもしれない。
朔田流星の名前も何かのもじりなのかと思っていたが、ネット上ではスカイライダーだと言われているようだ。
「SAKUDA RYUSEI」の中に「SKY RIDE」の文字が入っているからだということだが、彼の名前は「さくだ」じゃなくて「さくた」じゃないのか？ という部分は気になる。
仮に「さくだ」でOKだとしても、「SKY RIDER」の「R」が一個足りない。
……ひょっとして「SKY」はともかく後半は「RAIDA」って感じでローマ字なのかな？ だったら数も足りるけど。
ちなみにこの流星くん、昏睡状態の友人「井石二郎」を救うためにアリエス・ゾディアーツに進化できるスイッチャを捜しているらしい。
ここで気になるのがその「井石二郎」の名前はアナグラムか、ということだ。
「IISHI JIROU」……。アリエスは牡羊座だから、園田先生のように「おひつじ」が入っているかと思ったが「IISHI JIROU」の文字列から「OHITSUJI」の文字を作るには「T」が足りない。
ただし、「I」が二個余る。「一」と「人」から「大」を作るセンスから考えれば「I」二個を組み合わせて「T」を作るのはありかもしれない。それなら「井石二郎」が最終的に「アリエス」になりうることも十分に考えられる。
あ、そういえば「R」が余るな。この余った「R」を流星にあげれば、流星は本当の意味でスカイライダーになれるのかも知れないね。
こういう文字遊びで予想して楽しむというのは今までになかったことなので、今後とも『仮面ライダーフォーゼ』から目を離せないわけだ。
まあ、普通に見てるだけでも面白いんだけどね。
