最初に買ったゲームソフトか……
マイナビニュースに、「最初に買ったゲームソフトは何ですか?」という記事が出ていました。
もちろん、物心ついた頃にはファミコンがあった世代以降の方なら、パッと答えの出てくる質問かも知れません。
でも、ゲームの発展とともに成長してきた僕らのような世代だと、ちょっと考え込んでしまいます。
何しろ、「最初に買ったゲームは何ですか?」ではなく、「ゲームソフトは何ですか?」なのですから。
家庭用ゲームに於いて、ゲーム機本体とは別にソフトウェアが存在し、そのソフトを入れ替えることによってまったく違うゲームが楽しめる……というのはひとつの革新でした。
インベーダーゲーム華やかなりし頃、家庭用ゲーム機といえばブロック崩しやテニスゲームのように、本体=ゲームそのものでした。
数ある「ファミコンのカセット」から自分の好きなものを選んでプレイする、という概念はありません。
その頃、子供たちが気軽にビデオゲーム的なものが楽しめるものとして、「LSIゲーム」というものがありました。電子ゲームですね。
僕が最初に買ったLSIゲームは、エポック社から発売された「デジコムベーダー」です。
これがあれば、家でインベーダーゲームが楽しめちゃうんです。
いい機体だったなぁ、デジコムベーダー。当時はバンダイの「ミサイルベーダー」の方が主流だった気もしますが、僕は好きでした。デジコムベーダー。
こういうLSIゲームが、今でいう「ゲームソフト」と同じような機能を果たしていたといえます。
携帯して、各自持ち寄りで友達の家に集合してやったりして。
「誰それが○○持ってる」「俺がこれ買うから、お前これ買え」的な。
液晶で楽しめるゲーム&ウォッチが登場して、ますますその傾向は顕著になっていきました。蛇足ですが、液晶ゲーム(LCDゲーム)ではバンダイのゲームデジタル「大地震」というゲームが好きでした。
ともあれ、「ソフト」と言っていいのかどうかわからないですが、一番最初に買った「ゲーム」は、エポック社のデジコムベーダーということになります。
カートリッジを差し替えることによって違うゲームが楽しめるパピコンやカセットビジョンの登場は1981年ですが、まだまだ家庭用ゲームの本格的な普及は先になります。
その間に小学生の僕の興味の中心は8bitのパソコンになり、小6の時にMZ-700を買ってもらいました。
主にBASICで、自作のプログラムを組んだりすることに凝ってましたが(そういえばマイコンBASICマガジンDELUXE「ナムコ ビデオゲーム・ミュージック・プログラム大全集」にMUSICプログラムが掲載されたりしました)、市販のゲームを買うこともありました。
当時の主流のメディアはカセットテープ。
なのでパソコンショップでもカセットが入ったパッケージが売られていましたよ。
父がゲームを買ってきてくれたこともありました(キャリーラボ「ジャンピングフロッグ」、タスクフォーツ高知「ワンダーハウス」など)が、自分で買ったのは、MZ-700用「ギャラクシアン」(電波新聞社)が最初だと思うんですよね。
当時、電波新聞社からさまざまなパソコン用にナムコのアーケードゲームが移植されてまして、「パックマン」や「マッピー」なども購入しました。後者ふたつは、HAL研のPCG-700対応だったので、最初は多分、「ギャラクシアン」じゃないかと。
あと、友人から借りたボンドソフトのアドベンチャゲーム「TIME SECRET 第一話・ファラス星の危機」が面白かったので、続編の「タイムトンネル」が発売されると知った時は楽しみで、自分で買いました。
多分、すみやパソコンアイランドで。1984年のことでした。
ですから、移植作品ではないオリジナルの作品で、自分で初めて買ったというなら、ボンドソフトの「タイムトンネル」が正解、ということになります。
「初めて買ったPC版アドベンチャゲーム」という表現でも可です。
ファミコンが発売されたのは1983年ですが、多分、うちに来たのはたしか1985年。当時小学生だった弟二人が共同で買ってきたんですよね。
同時にいくつかゲームがないと話にならないので僕もそれに合わせて「ドルアーガの塔」を購入しました。
「家庭用ゲーム機のソフト」に限定するなら、ファミコン版「ドルアーガの塔」が最初に購入したソフトってことになります。
というわけで「最初に買ったゲームソフト」の定義によりますが、
・LSIゲーム「デジコムベーダー」(エポック社)
・MZ-700「ギャラクシアン」(電波新聞社)
or MZ-700「TIME SECRET2 タイムトンネル」(ボンドソフト)
・ファミリーコンピュータ「ドルアーガの塔」(ナムコット)
となるわけです。
どれも、自分のゲーム人生において大きな影響を残した作品だと思います。
作ってくれた人、ありがとう。
あの頃のゲームを買った時のドキドキ感、忘れないようにしたいと思います。
⇒参考:あなたが最初にハマったゲームは?(Togetter)
追伸
……デジコムベーダーの発売が1980年。ファミコン版ドルアーガが1985年。たったの5年。当時は子供だったので悠久の時に感じられたのですが、あの頃の進化のスピードは速いですね。
ニンテンドーDSが発売されたのが2004年で、3DSが2011年の発売。新作パッケージのリリースはなくなったものの旧DSはいまだに現役機だと思うので、今の方が時代の流れがゆるやかな気はします。