ライダーアクションフィギュア覚え書き

ここのところ仮面ライダーのアクションフィギュアに関するエントリィが続いてますが、別に玩具レビューサイトになりたいわけじゃないですw

もちろん昔から特撮が大好きな人間ではありますが、近所の商店街から玩具屋が撤退してしまって以来、あんまり玩具方面には目を向けてこなかったんですよね。

男の子が生まれ、特撮に興味を持ち始めたところで、DX変身ベルトや戦隊ロボを始めとするボーイズトイの復習を始めたみたいな感じです(女児も生まれたので、今、必死に過去のプリキュアの劇場版を見て勉強しているところでもありますw)。

特に可動フィギュア関係は、2004年にファイズ装着変身を購入したはいいけど、あまり気に入らなくて、以後、十年間もの間、アンテナをはってなかった状態でしたし。

でも十年も経てばフィギュアの質もあがるものです。ボーイズトイの方の数年前に発売されたフィギュアを見ても「すげぇ」って思いますしね。今は食玩のフィギュアですら物凄いクオリティだったりするわけで。

その十年間のブランクを埋めるために、いろいろ勉強してるわけですが、やはり遡れば遡るほど、ネット上の過去ログが少なくなりますし、メーカのデータベースも全ての商品を網羅しているわけではないみたいなので、不明な点も多くなります。

なので、事実誤認や思い違いもあるかも知れませんが、ここ十年のライダーの可動フィギュアに関しておぼろげながら流れが見えてきました。

やはり、ボーイズトイ関連もディケイドを境にいろいろリセットされているようですね。

仮面ライダークウガ』が始まると、状況に応じて様々なフォームに姿を変えるクウガを表現するために超合金シリーズの一環として「装着変身」というアクションフィギュアが発売されます。装着変身は次の『仮面ライダーアギト』まで続きますが、龍騎以降は、番組ごとに独自のフォーマットでアクションフィギュアが展開していったみたいです。

まず『仮面ライダー龍騎』ではR&M(ライダー&モンスター)シリーズという、ライダーと契約モンスターがセットになったフィギュアを発売。スケール的には今までの装着変身と同じ大きさでした。

仮面ライダー555』はといえば、S-RHF(スーパーRHFシリーズ)というちょっと大きめのアクションフィギュアが発売されました。RHFというのはライダーヒーローシリーズというソフビ人形のファイズのシリーズのことなので、あくまでソフビの豪華版という位置付けだったのかも知れません。

『555』放映終了後、装着変身がシリーズとして復活。遡って龍騎ファイズのライダーも商品化され、以後、『仮面ライダーキバ』まで定番シリーズとして続くことになります。

装着変身が定番化したからか、これ以降のボーイズトイのアクションフィギュアは番組ごとに独自性を追求していくようになります。大きさもまちまちなので、シリーズを超えて一緒に並べることはできないですが、作中の設定を追求した設計が重視され、より玩具としてのプレイバリューをあげていったんでしょうね。

仮面ライダー剣』ではR&R(ライダー&ラウズボックス)シリーズという、作中のラウズカードを入れるボックスとフィギュアのセットが発売されました。フィギュアはボックスに入るよう一気にスケールダウンし、ミクロマン程度の大きさになってしまいます。

続く『仮面ライダーカブト』では、作中のマスクドライダーシステムのキャストオフ機能を再現したCOR(キャストオフライダー)シリーズが発売。大きさは再び大きくなり、ソフビよりちょっと小さいくらいのものになりました。

仮面ライダー電王』では、作中のフォームチェンジを変形などで表現するDX仮面ライダー電王ゼロノス)が発売。これはソフビよりも二回りくらい大きいサイズだったようです。その一方でB&A(バイク&アクション)シリーズという簡易フィギュアとバイクのセットを発売。こちらのフィギュアは装着変身より気持ち小さ目だったみたいですね。

仮面ライダーキバ』でも、電王に引き続きフォームチェンジを変形で再現した大型のDX仮面ライダーキバ(イクサ)が発売されたようです。

一方、装着変身は『キバ』でシリーズ終了となり、以後は後継シリーズであるコレクターズ事業部の『S.H.Figuarts』に受け継がれていきます。SHフィギュアーツのSHって、今でこそ「Simple Style&Heroic action」ということになってますが、最初は「Sochaku Henshin」だったのですね。知りませんでした。

キバ以降、とは言ってもすでに装着変身の電王の時点でフィギュアーツの雛型になっていたようです。フィギュアーツで「電王ソードフォーム」がなかなか発売されなかったりしたのも、エンペラーフォーム以外のキバが頑なに商品化されなかったりするのも、この辺に理由があるのかも知れませんね。

で、これまでの平成ライダーの集大成ともいうべき『仮面ライダーディケイド』の放映開始とともに、ボーイズトイのライダーフィギュアのあり方が一変します。ディケイドがライダーの集大成だからなのか、装着変身がフィギュアーツとしてコレクターズ事業部扱いになったからなのかはわかりませんが。

ともあれ、ディケイドで発売されたFFR(ファイナルフォームライド)シリーズは、それまでの装着変身やR&Mシリーズに近いスケールで発売されます。

ディケイド以前の作品の主役ライダーたちも、作中の変形ギミック付きではありますが、同サイズで発売されたので、以後のシリーズも含めてすべての主役ライダーがボーイズトイ内でほぼ同スケールで並べることができるようになりました。これは大きいと思います。

仮面ライダーW』では、ダブルの半身ごとのフォームチェンジを組み換えで再現したWFC(ダブルフォームチェンジ)シリーズ、『仮面ライダーOOO』ではオーズの頭部・腕部・脚部の組み合わせフォームチェンジに対応したOCC(オーズコンボチェンジ)シリーズが発売されます。

OOO』以降はさらに徹底しており、ライダーの乗るバイクや大型玩具(DXトライドベンダー、DXパワーダイザー、DXウィザードラゴン、DXスイカアームズ)も同スケールでフィギュアと一緒に遊べるようになったみたいです。まさに、スケール統一は正義。

仮面ライダーフォーゼ』では、フォーゼの各モジュールに対応したFMCS(フォーゼモジュールチェンジシリーズ)、『仮面ライダーウィザード』ではWAP!(ウィザードアクションプリーズ!)、現行作品の『仮面ライダー鎧武』では各ライダーの鎧の換装に対応したAC(アームズチェンジ)シリーズが発売され、好評を博しているようです。

子供向けでプレイバリュー重視の各ボーイズトイフィギュアと、大人向けでプロポーション重視のS.H.Figuartsで、同じライダーがほぼ同時期にリリースされながらも、喰い合わないというのいうのも、棲み分けがキチンとしてるからなのでしょう。

一方、食玩の方はどう系統だてていいのか若干混乱していますが、これもやはり、ディケイドを境に雰囲気が違ってきているようです。

2000年当時は、まだ食玩でミニサイズの可動フィギュアを手頃なお値段で出すのが難しかったのか、仮面ライダーヒーローという後のプレイヒーロー、ソフビヒーローの原型となったミニサイズソフビはあるものの、クウガ、アギト当時は食玩の可動フィギュアは存在しなかったみたいです。唯一、DX仮面ライダークウガという銀メッキが特徴の直立フィギュアがあったようですが、間接が稼働するわけではありません。このメッキのDXシリーズはファイズまで続いたようです。

龍騎の頃になると「仮面ライダー龍騎ワールド」という食玩の可動フィギュアが登場。契約モンスターと合体させたり、ライドシューターに乗せたりできたようです。この龍騎ワールド、肘間接は曲がったみたいですが、膝は曲がらなかったみたいですね。

続く555では後継シリーズの「仮面ライダーファイズワールド」が登場。こっちの可動フィギュアはバイクに乗せるために膝は曲がったようですが、肘は曲がらなかったみたいです。一長一短ですねw

ブレイド響鬼関係の食玩に可動フィギュアはなく(「仮面ライダーブレイド ライダーアクション」が食玩に分類されているサイトもありましたが、どうやらキャンディトイではないようです)、カブトの頃に「キャストオフライダーカブト」というキャストオフ機構を再現したフィギュアが発売されます。これも膝は動かない模様。「キャストオフライダーカブト」に収録されなかったガタックのフィギュアは「仮面ライダーガタックセット」の方にラインナップされています。

電王はちょっとややこしくて、チェンジライダー電王という可動フィギュアが、「仮面ライダー電王 デンライナーレッコウ&イスルギ」にロッドフォームとアックスフォームに換装できるバージョン、「仮面ライダー電王 デンライナーイカヅチ」にソードフォームとガンフォームに換装できるバージョンが入っています。ゼロノスは、チェンジライダーゼロノスというフィギュアが「仮面ライダーゼロノス ゼロライナー」というシリーズにラインナップされてて、ベガフォームとアルタイルフォームに換装可能なようです。

キバも割とややこしいですね。「仮面ライダーキバ チェンジウエポンズ」の中にFA仮面ライダーキバ、「出撃! 仮面ライダーイクサ」の中にFA仮面ライダーイクサ、「降臨! 仮面ライダーサガ」の中にFA仮面ライダーサガがそれぞれラインナップされてますね。これらのFAフィギュアはちょっと大きめのようです。

食玩のフィギュアの方もディケイドを境に様変わりした印象を受けますね。

ディケイドでは「必殺! 超変形ライダー」というシリーズでクウガ〜キバの主役ライダー全員を含めたFFR的なミニフィギュアが発売されます。サイズは大体、1/16スケールで、これ以降の作品(ダブル以外)のフィギュアも、大体、統一されているっぽいので、並べやすいと思います(オーズ系と鎧武系のフィギュアを比べたら、若干、オーズフィギュアの方が大きかったのですが、まあ誤差の範囲内ででしょう)。

ダブルの時のみ「リボルチェンジダブルマシン」というちょっと変わったシリーズになっていて、バイク同梱のため、フィギュアが少し小さくなってしまっているようです。フィギュアの右半身と左半身を分離させて組み合わせでフォームチェンジするのはWFCと同じなんですけどね。

オーズの「コンボチェンジオーズ」はOCCよろしく頭・腕・脚をそれぞれ換装可能、フォーゼの「モジュールオンフォーゼ」もFMCS同様、モジュールが充実、ウィザードの「スタイルアクションウィザード」はWAP!同様普通な印象ですが、鎧武の「アームズアクション」シリーズはACよろしくしっかり各アームズをライダー間で換装可能です。

最近、アームズアクションのナックル(とグリドン)を衝動買いして、食玩でもここまでクオリティが高いのか、と感心したんですよね。この十年の間も、スーパーやコンビニで見かけてはいたんですけど、手に取らなくて逆に良かったのかも知れません。いろいろ買っちゃうから(まあ、コンボチェンジオーズのシャウタだけは何故か買いましたが)w

そんなわけで、浦島太郎状態だったこの十年+αをざーっと把握してみた感じだけど、合ってるのかな? いまいち自身がありません(事実とは全然違ってるかも知れませんが、そこは広い心でお願いします)。

これ以外にもバンダイさんは「ライダーアクション」で龍騎ファイズブレイド系を、その後継らしき「Motion Revive Series」でクウガ響鬼・カブト・電王系のミクロマンサイズのアクションフィギュアを発売したらしいですし、ユタカ⇒ポピー(現プレックス)から、龍騎ファイズブレイドの「マグネットアクション」なるフックトイが発売されたとも聞きます。

ちょっと毛色が違いますがS.I.C.や極魂なんてシリーズもありますし、ディフォルメ系フィギュアや、バンプレストのプライズ&一番くじなどに視野を広げたらキリがありません。

こういうのをコレクションする気はないのですが、せめて好きなライダーのアクションフィギュアが何のブランドでどのくらいの大きさで何種類出てるのか、くらいは知りたいですよね。

とりあえず、下の弟に「お前は何のライダーが好きなんだ?」と聞いたら、メテオが好きだと答えたので、メテオのFMCSを誕生日に送りつけておきましたw