アームズアクション鎧武 仮面ライダーブラーボ

食玩「アームズアクション鎧武」は前にナックルを紹介したので、もういいかな……と思いつつ、特別仕様のSGロックシード9でドリアンロックシードも出たのを併せ技として、ブラーボを改めて紹介。 そんなわけで、アームズアクション鎧武4:仮面ライダーブラーボである。 唐突ではあるが、劇団☆新感線が好きである(好きな劇団はたくさんあるんだけどね)。 というか、中島かずき氏が脚本を手掛けるいのうえ歌舞伎と呼ばれるシリーズが大好きだったりする。'97年にサンシャイン劇場『髑髏城の七人』を観て衝撃を受けたのが始まりだ。 ただ、ファンだ……と言いきれないもどかしさもある。さすがに毎公演観るには、チケット代がお高いし、チケットも必ず取れるとは限らない。同じ公演を何ステージも観るファンの方々がいる中で、流石にファンだなんて言えない。 最後に生で観たのが、ワカドクロと呼ばれる2011年版『髑髏城の七人』で、子供が生まれてからはチケットに手を出せなくなってしまった(というか、友人知人が関わる舞台もロクに観に行けてない)。 そーいや、ワカドクロの時は、あの髑髏城が七年ぶりに再演するってことで喜び勇んでチケットを二枚取ったものの、後に相方の妊娠が発覚、公演の時期にはつわりもひどくなってしまったので、慌てて都合のつく知り合いがいないか探しまくったっけなぁ(その節はありがとうございます>同行者の方)。でも、それもすでに三年前という事実……。 新感線のお芝居は、有名な芸能人の客演さんと数名の主役級面子がメインの登場人物を務め、脇の役を劇団員で固めている、という印象だ。 その劇団員の一人が、仮面ライダーブラーボこと凰蓮・ピエール・アルフォンゾ役の吉田メタル氏というわけなのだが、鎧武の第6話の予告を観た時点で、次週登場するマッチョでオネエでスキンヘッドの新ライダーが新感線の吉田氏だとは、まるで気付かなかった(東映公式のEPISODE GUIDEを見て初めて気付く始末)。'97年版髑髏城のDVDを購入して繰り返し鑑賞していたせいで、吉田氏といえば細身で長髪のイメージがあったし、'11年に鑑賞したワカドクロでは、大阪公演の途中で怪我をし降板(髑髏党天魔七部衆が六部衆に)ということで、東京公演には出演していなかった(その時の反応)ので、最近の姿を知らなかったというのもある。 でも、何にせよ駆け出しのイケメン俳優が演じる複数ライダーの抗争の中に、いきなり演劇系の人が乱入したのだから、驚いた(当時の反応)ことを覚えている(いや、まあフォーゼの脚本は中島かずき氏だったし、演劇系の人たちは知人も含め割とゲスト登場人物や怪人、エキストラなどで出てきてはいるのだが)。 まあ、この凰蓮さん、フランス帰りの元傭兵で戦闘のプロなんて来歴を持つせいで、物語を別の角度から掘り下げるために登場させたキャラかと思いきや(勝手な勘違いだが)、実際は、若者たちのバトルに横槍を入れる大人げない大人、という役回りで用意された「お邪魔キャラ」だったんで、少々、肩すかしだった(しかも、ある程度、事情を理解したうえで邪魔しているのかと思いきや、ホントに街でインベスが暴れる理由をビートライダーズのせいだと思ってたし)わけだけれども、作品のスラップスティック度合いを維持するコメディリリーフとして、後に弟子入りしたグリドンこと城乃内も含め、人気キャラに。 鎧武の食玩アクションフィギュア「アームズアクション鎧武」は、ボーイズトイ版ACシリーズ以上にラインナップが良く、もちろんこのブラーボも発売された。 新感線の吉田メタル氏が仮面ライダーに変身する時代になった、というだけでも(個人的には)凄かったのに、そのライダーのアクションフィギュアがコンビニで買える時代になってしまったと、勝手に感慨に耽っていた。 さらに、先日発売された食玩サウンドロックシード「SGロックシード9」五種(特別仕様で通常のシステム音声だけではなく、俳優の台詞が収録されている)では、主役格の四人(鎧武、バロン、龍玄、斬月)に加え、他のライダーたちを差し置いてブラーボまで発売される始末。しかも、パッケージには各俳優の顔がプリントされているので、コンビニに吉田氏の顔が並ぶことに。 90年代から小劇場と寄り添ってきた演劇ファンの一人として、なんだかよくわからないテンションになってしまった、という次第である。 と、まるでフィギュアの説明にはなってないわけだけれども……。 可動範囲は、ナックルと同様、食玩の割にはよく動く。が、フィギュアのメインの売りは、他フィギュアとのアームズの差し替えができる、という部分なので、まあそれなり。 若干、頭が大きくて頭身低めな気もするが、バランスが悪いというわけではない。 ↓手元にあるものをずらりと並べてみた。 凰蓮「アテクシたちは、人類の自由と平和を守る仮面ライダーよ!(一部違う人もいます)」 何にせよ、このサイズのフィギュア(ミクロマンサイズとでもいうのだろうか?)は割と場所もとらないし、集めやすいということがわかった。 ただし、取り外し可能なパーツが結構、小さいので、小さなお子様がいるご家庭は、誤飲に注意が必要。 このシリーズは、次に「アームズアクション鎧武EX2」の発売が決定しているようで、鎧武・闇、マルス、冠、マリカがラインナップされているらしい。 マリカは欲しいかな……。