居待月

翌日、さんざん迷った挙句、僕は学校へ行くことにした。
いずみに会ってしまえば何ごともなく話せるかも知れない、と期待したのだが、僕の精神はそこまで強くなかったみたいだ。
僕はいずみを避け、逃げるように屋上へやって来た。
どうせ、今日は、国立志望の奴らが土日に受験したなんとかっていう共通試験の自己採点が中心だったから、授業に出る必要もなかった。
僕は、屋上で黙って空を見あげていた。
こんなときでも、馬鹿みたいに空は晴れ渡っている。
それがムカついてたまらなかった。
(『アズラエル』より)

昼まで作業してから半ば強制的に解放され、帰る。
夕刻、寝る。夜、起きる。
やる気なしモード。ふて寝したいが眠くない。