星の王子さまミュージアム
箱根には観光客をターゲットにしたプチ・ミュージアムみたいな施設が、いたるところに存在する。
『箱根★サン=テグジュペリ 星の王子さまミュージアム』もそのひとつ。
作家にして飛行機乗りであるアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ(Antoine de Saint-Exupéry 1900-1944)の生誕百周年を記念して設立されたらしい。
内部は単なる展示館ではなく、プロヴァンス風の街並みを再現したテーマパークのようになっており、敷地内を歩くだけでも楽しい。
(1) B612の広場
エントランス。入口から「星の王子さま」がお出迎え。
(2) 地質学者通り
入るといきなりプロヴァンス風。こういう所はとても好きだ。
(3) 点灯夫の広場
街頭を点けたり消したりしている例の彼。
(4) 王さま通り
1900年代のリヨン風だそうだ。この先が展示ホールの入口になっている。
(5) サン=テグジュペリ教会
サン=モーリス・ド・レマンス城のチャペルを再現したもの、らしい。手動オルガンを聞くことができる。
(6) パルク デュ・プチ・プランス
映像ホールを抜けるとここに出る。当日は雨だったので、残念。
(7) レストラン ル・プチ・プランス
カジュアル・フレンチ・レストラン。入場しないでレストランのみの利用も可能。この近辺をよく食べ歩いている両親に言わせれば、ここは「当たり」だそうだ。
もちろんメインは展示ホール。サン=テグジュペリが1900年にリヨンで生まれ、そして1944年に彼を乗せたP-38ライトニングが消息を絶つまでを事細かに語る。
一人の人間に焦点を絞った展示館は素敵だ。主催者側の意図も幾分かは含まれてしまうが、他人の人生に垣間見えるもの、というのはたしかに存在する。
「たいせつなことはね、目に見えないんだよ……」
とは作中の王子さまの台詞。あちこちに引用されまくって、今更感が漂う言葉かもしれないが、なるほどここでは説得力がある。とはいえ、目に見えないとしても、大切なことというのは凝らしていればおのずと浮かび上がってくる……ような気さえする。
⇒星の王子さま公式サイト
⇒Site officiel Saint Exupéry
⇒Le site officiel du Petit Prince
箱根★サン=テグジュペリ 星の王子さまミュージアム
Musée de Saint-Exupéry et du Petit Prince á Hakone
〒250-0631 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原909
入場料:一般 1,500円・学生 900円・中高生 700円
♪Petit Prince Petit Prince ルルルルル〜ル〜ル〜