やっぱりPHSが好き……だけど?

ドコモには真似できない携帯PC化 復活するPHSは携帯電話の牙城を切り崩すか
もはや先がないと思われたPHS(パーソナル・ハンディホン・システム)が 大化けしそうな雲行きだ。 そのキーポイントとなるのが、携帯電話のパソコン化。 技術革新で検索能力は携帯の1万倍、 電送スピードも来年夏には飛躍的に向上するという。 対するドコモ、au基地局の問題から簡単に追随できない状態とか。 PHSは、次の巨大市場である中国、インドまで視野に入れている。 死んだはずのPHSの反転大攻勢が始まる。
WEDGE 9月号の特集記事。別に牙城を切り崩さなくても良い……。 何かと思って読んでみたら、京セラのAir H゛PHONE「AH-K3001V」(例のOpera搭載のヤツ)の有用性を今更のように解説。 マイクロセルの利点や、中国・台湾・タイでの善戦、ベトナム・インドでの展望などをまとめた記事だった。 ドコモやauを比較に出しているが、ドコモPHSのことは一言も出てきていない。ドコモのPHS事業にまで言及すれば記事が複雑になってしまうのだろうが、無きゃ無いで片手落ちな印象だけが残る。 各アステルが撤退の意思を見せ、ドコモのPHSがデータ通信中心に移行していく中、確かにDDIポケットは頑張っていると思うけど……別に携帯電話(というかPDC)の牙城とやらを切り崩す必要はないのではないか? 3Gが普及すれば、その役目を終えるかもしれないPHSは、しかしもともとPDCとシェアを争うようなものではないはず。 現在の携帯電話(2G)はカメラの画素数も大きくなり、動画なども扱えるようになっている反面、それはスタンドアローンの性能でしかなく、全然通信機能と連動できていない、なんてぼやいている知り合いもいる……。たしかに、そういう面ではPHSの方がマシだけど……。でも、マシというだけなんだよね。 今後、アステル東京は各地アステルとのローミングをやめ、DDIポケットとのローミングを開始するようだし、当のDDIポケットカーライルと京セラが買収するなどと発表されている。 こんな中、全く動きを見せないドコモの継子であるPHS事業。継母の元にいても、繁殖力のあるPDC(デジタルmova)にいじめられるか、継母のお気に入りであるW-CDMAFOMA)の噛ませ犬にされるだけ。DDIポケットでもカーライルでもいいので、引き取ってやってくれませんかねぇ?
 携帯電話に押され消えつつあるとみられていた日本独自の技術であるPHS。しかし、データ通信時代を迎えて、大容量・低電力という時代に合った力を蓄えつつあり、世界を舞台に大きくはばたく可能性が出てきている。
……だそうだ。まあ、何も言うまい。