ヰタ・マキ『ラブリー・テンダー』
噂のヰタ・マキ初観劇。
……というか噂とかじゃないんだけど、名前は聞いたことがあった。何で聞いたんだっけ? それは憶えていないけれども。
ブルースタクシーの甘城美典さんが客演してて、彼女からお知らせが来たので、サンモールスタジオへ。
内容は、カップル達成率100%を誇るお見合いツアーを舞台にしたシチュエーションコメディ。
カップルも決定したツアー最後の晩、そのうちの添乗員と一緒のコテージに泊まる4組のカップル+αに起こるあれこれ。
面白かったんじゃないかと思う。上演時間が2時間20分とちょっと長かったけど、それはあまり気にならなかった。むしろ、長さよりも冒頭のもたつき感の方が少しだけ気になったかな?
でも、「全体的に」、「トータルイメージで」、楽しかった。
ただ、感想をと言われると正直とまどう。
シーンを固定してのコメディだから、もっと建て込みは凝った方が効果的なんじゃないか、とかそういう提案みたいなのならすぐに思い浮かぶんだけど……。
ストーリィの筋に幹というか芯というか、そういうモノがよく見えなかったから、感想もあまり浮かんでこないのかな?
公式サイトで紹介されてた「お見合いツアーの中にサクラがいるんじゃないか?」的な要素(サイトでは犯人指摘のミステリィのように紹介されていた)は、さらりと流れてしまっていたので印象薄いし。
聞くところによると、脚本の完成がものすごく遅かったらしいので、公演2日目にしてそれをあまり感じさせずに演じてくれる役者さんたちの達者さにはシャッポを脱ぐ。
ただ、カーテンコールのときに「これから日に日にパワーアップしていきます」とは言ってほしくなかったなぁ。
たとえそれが本当だとしても。
ヰタ・マキ #11
『ラブリー・テンダー』
総合プロデューサ:菅野臣太朗
作:鴨下裕之
演出:ヰタ・マキ
出演:本郷小次郎/馬場巧/佐賀野雅和/鴨下裕之/高倉良文(ネコ脱出)/渡辺克己(アクセント)/板垣雄亮(殿様ランチ)/斎藤麻栄子/甘城美典(劇団ブルースタクシー)/臼井静(ワタナベエンターテインメント)/赤垣とも子/大澤桂子(大人の麦茶)/豊田麻里/荒木秀行
劇場:サンモールスタジオ
2004/9/17⇒9/30