T.G.K.プロデュース『お薬、出しときますね!』
非常に心苦しい。というかアップロードすべきか迷う。
基本的に、ここでは良かったものを紹介していきたいのだが、今回、観にいかせていただいたこの公演はお世辞にも良かったとは言えなかったのだ。
「劇団○○は評判に比べてイマイチだった」とか「劇団○○は思いの外、良かった」とか、そういう話をする場合は、ある一定のラインの上での良し悪しを語っているわけで、土俵に乗っていないものを評価するのもいかがなものかとも思う。
もちろん、役者さんの中には、与えられた役の範囲の中でよくこなしていた方もいた。
他の劇団の舞台上で観たときには見えなかった魅力を発揮してた方もいた。
でも、それはそれなのだ。
舞台は役者のプレゼンの場である以前に、作品なのだ。
迷った末に、苦言を呈す方向へ……。ごめんな。
映像においても、ゲーム制作においても、もちろん芝居でも、まずは作品をつくるために人が集まる。
製作、監督、脚本、音楽をはじめ、さまざまなスタッフetc...
作品ありきで、表の顔となる出演者の登場となる。
しかし、小劇場の劇団となると、まずは役者から集まって……となりがちなのは、否めない事実だ。さらに、顔であるがゆえにそこがメイン、そこが全身だと思い込んでしまっている劇団も多く存在する。
作品のために公演をするのではなく、演技をしたいから公演をする、といえばいいのかな。
もちろん、それでも良い脚本、演出、音響、照明がつくなら何の問題もない。
でも、そこをナメるととんでもないものができあがってしまう。
と、いうわけで、何が言いたかったんだ?
あぅ……えーと。せめて、自分たちがどういう方向性のものを作ってるかだけでも考えよう。
まずわそこからです。頑張れ!
T.G.K.プロデュース
『お薬、出しときますね!』
原作:Kazus@
脚色・演出:Tom@to
出演:小沼崋山/森下菜美/大塚梨絵/関秀明/澤田友子/紀藤貴志/加島圭介/山本知宏/栗原かがり/間宮知代己/北恵仁司
劇場:阿佐ヶ谷アルシェ
2004/12/10⇒12/12