ドリフター

朝、電車の中で後輩が泣いていた。
昨夜、早めに寝てしまったために、いかりや長介の訃報を電車の中で知ったのだそうだ。
夜のうちにメールや電話、検索に悲しみのベクトルを費やしてしまった僕とはまた違った衝撃が彼を襲ったのだと思う。
素直に声をあげて泣いている彼を見ていたら涙がでてきそうになったので、あわてて我慢した。

辻堂でこないだの撮影の続き……をするはずが、浜辺にはおびただしいほどのサーファ。
ワダツミに加護を願う礼拝者のように、じっと海を見つめながら浮いてる者たち。
これでは撮りたい画は撮れそうもないということで、バスで辻堂海浜公園から由比ヶ浜まで移動することに。
そちらはサーファこそいなかったものの、散歩する人や観光客が多くて、それはそれでてんてこ舞い。
結局、撮りたいシーンの半分も撮れなかった。

浜辺はとても寒かったことも補足しておく。

あと、笑えるような(あるいは凹むような)小事が約2件+α、僕らの心を中途半端に悩ませた。
面白いけど凹む。ギャグだけど笑えない。
まあ、そういうことってあるでしょ。
ないにこしたことはないんだけど。