京極夏彦『百器徒然袋─風』

何を書いてもネタバレしてしまいそうで怖い……。

「雲外鏡 薔薇十字探偵の然疑」と「面霊気 薔薇十字探偵の疑惑」を読了したのだけれども、なんともはや……。
実際、ミステリィとしては「五徳猫」を読了した段階で満足していたので、残りの作品の所謂「事件の部分」はまあ、ある種、オマケっていうか、むしろ「活劇」寄りの演出だったので、それはそれで良かったんだけど……。
やっぱり気になるでしょう。
榎木津元子爵の家にあったアレ。あの御札と一緒に仕舞ってあったアレ。
アレらがいつ、何の目的で、誰によって作られたのか──明らかになる日は来るんでしょうかね?
来るんでしょうね。京極夏彦のことだから。

まあ、とりあえずこの「探偵小説」、本編である京極堂シリーズよりほんの少しだけ「先」の話のようです。
彼らのいっている「大磯の事件」はこれから起こるんですね。
そっちを楽しみに待つことにします。

却説。

今日は全体的に曇り。
小雨がパラついたりして、ねっとりした湿り気が止むことはないのだが、それでもここ数日に比べればすごしやすかった。
これで喉が治ってくれればいうことないのに……。
相変わらずの声。
こういうときはコンビニなどで「暖めますか?」などと質問されても答えるのが億劫だ。
なかなか上手くはいかないものなのね。