父帰る

静岡からパパ上様が、会社の同期のなんとかの同窓会(?)ってことで、東京にやってきた。
その会は夕刻には終わる予定なので、その後、一緒にメシでも食おうという寸法だ。

17時半に上野で待ち合わせだったので、間に合うように自宅を出たのだが、電車に乗っているとパパ上様からメール。
どうやら、長引いているようで18時頃になりそう、とのこと。
「そんなこと言われても、もう向かっちゃってるんですけど……」と思いつつ、心の中の提案委員会(後述)が、妙案を出してくる。
「ならば、途中で降りて、上野まで歩こうではないか」
承認(えー)。

というわけで、途中の秋葉原駅で降り、上野まで歩き始める。
秋葉原御徒町間、御徒町〜上野間はそんなに距離がないのだ。

テクテク歩き始めて、前にアソビットシティがあった辺りまで差し掛かった頃、パパ上様からもう一度メール。
「もう、着いたけど、どこにいる?」
えー。
時間を確認すると17時35分。全然、18時じゃない!

現在地から、御徒町駅まで行くより秋葉原駅まで戻った方が早いと判断し、大急ぎで逆戻り。
とほほ……。

結局、その約15分後、パパ上様と合流。
で、御徒町松坂屋のレストランで一緒に食事する。
ここの松坂屋は初めて入ったが、エレベータがエレベータガールのいる手動の古風なエレベータで、レストランもカツオ君やワカメちゃんが喜びそうな「デパートのレストラン」だった。
一瞬、高度成長期にタイムスリップしたのかと思った。

この後、有楽町のビックカメラでも一緒に覗こうと思っていたのだけれど、パパ上様は非常に疲れいるようで「疲れた、やっぱり帰る」と言って、新幹線に乗ってさっさと帰っていってしまった。
お疲れ様でした……。

※)心の中の提案委員会とは……心の中に存在する機関。脳内会議の面子の中でも提案しかしない面子で構成される。実際、提案しかしない。名案から、わけわからないものまで、とにかく提案するのが仕事であり、物事の判断はできない。
時折、「前方から来る親子連れの子供を思いっきり蹴り飛ばしてみてはいかがでしょう?」とか「ホームから思い切って電車に飛び込んでみてはいかがでしょう?」などという突拍子もない提案をすることもあるが、大抵、執行部に却下される。
変な委員会だが、仕事をしていて彼らに助けられることもしばしば。