きいちご賞
数日前のYahoo!ニュースなどで、週刊文春が文春主催の「きいちご賞」なる賞を発表した、なんて記事が掲載されていた。
なんてことはない、ゴールデン・ラズベリー・アワードをパクった、駄目映画を決める賞のこと、らしい。
そもそも、ラジー賞っていう存在自体、あまり品の良いものに思えない。
さらに、今年は「華氏911」からブッシュ大統領がノミネートされたなんて話を聞いて、失笑を禁じえないアレをパクるなんて……。
記事によれば、ワースト1は「伊崎央登主演の『デビルマン』」だそうだ。「那須博之監督の『デビルマン』」の間違いだろう。しかも受賞理由を「出演者があまりにもダイコン」としているそうだ。まるで役者さえ良ければ受賞しなかったような表現にあんぐり。ジュノンボーイ可哀想に。スケープゴートか? あの映画で特にダメなのは、脚本と構成と演出では? あれで最高の役者を使ったとしても、良い映画にはならないのでは……?
2位は紀里谷和明監督の『CASSHERN』。「この作品に対しては「宇多田ヒカルが歌う曲のプロモーション映画」とバッサリ」とある。……んぁ? それの、どこがバッサリなんだ? あんな説教くさくて長ったるい割に意味のない脚本が、あの歌のプロモーションになんかなるもんかい。
『デビルマン』も『CASSHERN』もダメな映画だって思うけど、なんかコメントのピントがズレてるんだよな。ごはん何杯でもいけそう。
さらには『ハウルの動く城』は「声優もストーリーも絵もすべてダメ」なんだそうだ。欲張りだなぁ……。このごはんですよ要らず!
あの映画の絵、ストーリィ、声優……ダメだったか? 悪いところをあげるとするなら、それはストーリィなんじゃなくて、「別に無理に理解しなくてもいいよ、こっちは勝手に好きなもん作るからさ」というスタンスなんじゃないのだろうか?
まあ、何にせよワースト1を決めるための賞なんて、意味ないよなぁ。
最初からけなすためにモノ見てもしょうがないしねぇ。
クソゲーを愛でるように、「ダメな映画がないと生きていけない」「あのダメさがいい」みたいなマゾヒスティックなスタンス(ってか、そういう人、絶対いるし)なら面白そうだけど。
はは。まだ週刊文春売ってるかなぁ?
読んでみたいなぁ、記事。お茶請けにいいかも。