仮面ライダー響鬼

先日、『仮面ライダー響鬼』が終了した。 苦労して番組を作ってくれていた方々には申し訳ないのだが、最終回を見終わった直後、「ようやく終わってくれたか……」とほっとしたような気分になった。 局の事情も、製作会社の事情も、もちろん出演者の事情も知らないから、そのあたりに関しては今更何も言及しないが、この番組は春から夏ごろにかけて、僕の生活の中で確かなものとして存在したことは揺ぎ無い事実だ。 この作品を世に出した人たちは、世に出すことができたということに対し胸を張ってもいいと思う。 そして、そのまま作品を終わらせられなかったことを後悔して欲しい、とも思う。 後任の担当者は、変えろという社命や、変えたくない、変えて欲しくない、変えるしかないという沢山のベクトルや、できることとできないことの狭間で大変な苦労をしたこととは思う。 しかし、完成した映像は「不甲斐ない」と言うしかない。淋しいけれど。 火消しというのは、多大なる苦労をしたにも関わらず厳しい評価を受けるものだ……と断言したくはないけれど、それが世の常っぽい気もする。 作品が世の中を変えるのか、世の中に作品を変えられるのか……。 難しいですね……。 『仮面ライダー響鬼』(2005/1/30〜2006/1/22:全48話) 監督:石田秀範/諸田敏/坂本太郎/金田治/高丸雅隆/田村直己/鈴村展弘 脚本:きだつよし/大石真司井上敏樹米村正二 プロデューサ:梶淳/髙寺成紀/白倉伸一郎/土田真通 音楽:佐橋俊彦 題字:康唯子 出演:細川茂樹栩原楽人蒲生麻由神戸みゆき森絵梨佳村田充芦名星渋江譲二秋山奈々梅宮万紗子/川口真五/松田賢二中村優一/水木薫/下條アトム ほか 原作:石ノ森章太郎
仮面ライダー響鬼(東映公式)仮面ライダー響鬼(テレビ朝日公式) 作品の「物語としての評価」を書けず終いなのは、なんだか淋しい。