東郷ひろみの勇者革命万歳

ひろみ「観てきたそうですね、『スパイダーマン3』」
──「えーと……?」
ひろみ「どうしたんですか?」
──「誰だっけ?」
ひろみ「い、いやだなぁ。忘れないで下さい。ひろみですよ。東郷ひろみ。勇者革命トライガーン。ほら、ここ見て下さい」
──「ああ、最近発売された八宝備仁さんの画集……。載ってるんだねぇ」
ひろみ「当たり前ですよ。トライガーンは永久に不滅なのです。バナナレンジャーには負けませんよ!」
──「……。で、その不滅のヒロインが何の用?」
ひろみ「やだなぁ。ヒーロー映画といえば、私でしょ?」
──「……(過去ログ閲覧中)……そういえばそうだった。『X-MEN Final Decision』をスルーしたせいで、かなり久しぶりになっちゃったね」
ひろみ「思えば遠くへ来たもんだ……(遠い眼)。で、どうでした、3年ぶりの『スパイダーマン』は?」
──「盛り沢山だった」
ひろみ「それはどういう? まさか、今度こそレオパ……」
──「それはない!」
ひろみ「すみません……」
──「盛り沢山だったとしか、言いようがないよ。同時進行でいろいろなコトが起きすぎていて、忙しかった」
ひろみ「そんなに忙しかったんですか?」
──「テーマ的には一応、一本の作品なんだけどね。ハリー・オズボーンの視点から物語を再構成してみればわかると思うよ、その目まぐるしい展開が」
ひろみ「なるほどね。サンドマンやヴェノムといった敵役はどうでした?」
──「すごかったよ。迫力はあった。どっちも独立した作品の敵役を張れるほどの悪役だから、同一作品内で共闘することになったのはちょっと残念だけど。でも、今回は共闘を見せたかったんだろうから、仕方ないよね」
ひろみ「以前の敵と協力して新たな敵に挑むっていうのは、ヒーローもののお約束ですからね」
──「あとは、今回、MJが大変だね」
ひろみ「ヒロインですね。毎回、大変な目にあってると思いますが」
──「それも含めてね。MJ、普通の娘なのに、いやはや、大変だなぁ……なんて思いながら見てたよ」
ひろみ「ヒーローのパートナっていうのは、それなりの覚悟を持たないとやってけないんですよ」
──「それは今回、身に染みたね……」