『ガンガンいこうぜ』このあとすぐ!

【勇人】

「桜井が400時間プレイしたモンハンのセーブデー

 タが入ったメモリースティック、僕が壊しちゃっ

 たんだ!!」

【金子】

「えぇ!?」

今でいうならそんな感じなんでしょうかね?

僕も492匹そろえたポケモンのデータとか、G級になり双剣でのクリア回数も700を超えたモンハンのプレイデータが消えたら卒倒するかもしれません。

【桜井】

「ああ、大丈夫だよ。こっちにホラ、バックアッ

 プとってあるから」

……なんてオチも、今ならあるかもしれませんけどね。

昔、ファミリーコンピュータというマシンがありました(今もありますが)。

プレイデータの保存、ということは考えられていないマシンでした。

まあ、ファミコン発売当時のゲームは単純なものが多かったですし、当時の外部記録媒体といえばカセットテープとかフロッピィディスクが主流だったわけで、当然といえば当然なのですが……。

そんなファミコンにも、パソコンから数年遅れてRPGブームが来て、データを残す必要が出てきました。

当初はパスワードを子供たちにもわかりやすいように「じゅもん」という名のオブラートに包んで提供していたのですが、ゲームが複雑化するにつれてパスワードではまかないきれなくなってきます。

そこで登場するのがバッテリィバックアップ。

カートリッジ内にSRAMを積むことによって、バッテリィからの電源供給でセーブデータを記憶しておくことができるようになったんです。

ただ、問題がありました。

それは、ファミコン本体側が「その仕様を想定したつくり」になっていなかったこと。

なので、多くのユーザが、電源を切る際にリセットボタンを押しながら切る、という操作を余儀なくされました。

リセットボタンを押しながら電源を切れば、データが消えることはまずありません。

でも、他にもファミコンには問題がありました。

ひとつは経年劣化。

バッテリィバックアップが主流になりだした時、すでにファミコンが発売されてから数年が経過していました。

カートリッジの抜き差しを行うスロット部分のホールド、もしくは接触部そのものが甘くなっており、ちょっとした振動でゲームが停止してしまうこともしばしばあったのです。

それでも気をつけてさえいれば、データが消失することはそんなにありませんでした。

スロット部がゆるまないように、厚紙をさしてカートリッジを補強したり、大事なゲームプレイ中は、カートリッジの抜き差しを行わないよう、他のゲームのプレイを禁止したり……。

年の近い兄弟がいれば、お互いにそういう協定を結んだりもしたことでしょう……。

……が、不測の事態というのはいつでも起こりうるもの。

親の掃除、親戚の子供、ペットetc、etc……。

不確定要素はそれこそ無限大にありました。

しかも、今とは違ってデータをコピーして保持しておくことなどできません。

まさに死活問題でした。

誰かのデータを消してしまったこと、ありますか?

誰かにデータを消されてしまったこと、ありますか?

僕はあります。

そんな『ドラクエ』のデータ消失が元に起きる七転八倒を描くシチュエーションコメディ作品『ガンガンいこうぜ』、いよいよ今週金曜から始まります。

世代の人もそうでない人も、大笑いしてくれること間違いなし。

もちろんゲームだけじゃなく、恋愛、手品、バイオレンス、いろんな要素がてんこ盛りで、飽きさせない内容になってます。

どうか期待して劇場に足を運んで下さい。

あ、そうそう。

受付で「たけうちさんの扱いのチケットで」って言うのを忘れないようにね。

取り置き予約のメールもまだ受け付けてます。

Sky Theater PROJECT ReMIX #2『ガンガンいこうぜ』公式サイト