醸すぞ

そういえば、こないだ『もやしもん』のアニメを観た。
原作は最初の方をちょろっと読んだだけだったので、
どんな話かと気になってはいたんだけど、設定やシチュエーションを
紹介しただけで終わっちゃうのね、アニメ版。

主人公「沢木宗右衛門忠保」君は、
「菌が肉眼で見える」っていう不思議な青年。
台詞上でも、彼は「菌が見える」と言い、
実際に擬人化されたニホンコウジカビやアオカビいった
真菌とコミュニケーションをとる。

が、彼は細菌を見ることも可能だし、ウイルスすら見ることもできる。
また真菌でも、キノコなどが擬人化して見えることはなさそう。
それについて作中で特に解説がないのがちょっと残念だが、
想像は膨らむ。

真菌と細菌は、同じ「菌」という言葉が使われているが、
もちろん別ものである。
一応、真菌と細菌は生物である、という意味で共通だが、
ウイルスは生物ですらない。

じゃ、忠保君には何が見えてるのよ、って話だけど、
彼には生物学的なドメインは関係なくて
概念が見えてるのかな〜と思う。「菌」もしくは「醸す」という
抽象概念が擬人化して見えるってことなんだな〜。
ちょっと深いと思う、深読み野郎の戯れ言でした。