牛鬼のこと

怖いながらも待ちに待った『仮面ライダーディケイド』の響鬼編に「牛鬼」が出てきた。

牛鬼っていうのは、個人的にトラウマ妖怪で、今もバッグに妖怪根付をつけていたりするのですが、「そういえば、以前、牛鬼のことをブログに書いたな〜」と記憶してたので、検索してみるもヒットせず。

よくよく考えてみたら、SNSの方に書いてたんですよね。

というわけで、響鬼編の感想を書く前に、去年のSNSの記事を転載します。

「牛鬼のこと」(2008年1月19日の記事)

墓場鬼太郎』の第一話は間に合わなかったのですが、第二話はちゃんと観ることができました。

作品自体はホラーというよりシュールっぽいですが、「『ゲゲゲの鬼太郎』といえば第二期」という世代ですので、(とはいっても第二期の再放送世代ですが)鬼太郎やねずみ男の配役にすんなり見ちゃうことができます。

……というわけで、なんとなく鬼太郎にハマり中。

などといいつつも現在放映中の第五期のことは何も知りませんよ。

見たことないですし。

僕が出かけるときに持ち歩く小さなバッグには、以前流行った妖怪根付の牛鬼(ぎゅうき)がついてます。

以前は牛鬼と窮奇(かまいたち)がついていたのですが、窮奇がどこかに旅立ってしまったので、今は牛鬼だけ。

この牛鬼、実は個人的なトラウマ妖怪だったりします。

ゲゲゲの鬼太郎』において、牛鬼は理性もなく、ただひたすらに物を破壊し、捕食する怪獣のような妖怪として描かれているのですが、実体を持たず、殺されると、牛鬼を殺した者に憑依して、その人物が牛鬼になってしまう、という特性を持っていました。

そうですね。作中でも牛鬼を倒した鬼太郎の身体が、牛鬼と化してしまうのです。

おそらく第三期、四期、五期でもアニメ化されたエピソードだとは思うのですが、第二期の再放送を見ていた小学生当時、僕は、「鬼太郎が苦しみながら牛鬼に変化してしまった、というところで、出かけなければならなくてテレビを消した」のです。

レンタルビデオも動画サイトもなかった頃ですから、僕は永らく「どうやって鬼太郎が助かったのか」を知りませんでした。

実際には、牛鬼は霊的なものというよりは、気体のような妖怪だったので、土地神である迦楼羅が牛鬼と化した鬼太郎を火山の火口に放り込み、その気体が鬼太郎の身体から抜け出し離れたところを捕まえたのですが、……そんなことを知るのはずっと後になってからでした。

というわけで、牛鬼は小学生の僕に「怖ぇ〜」と、大きなトラウマを残した妖怪というわけです。

そんなことを思い出して、ああ自分は『ゲゲゲの鬼太郎』が好きだったんだな、と自覚するわけです。

ちゃんと第四期とか見ようかな〜?

京極夏彦が脚本を担当して、声まであてた回だけは見た記憶があるんですよね。あれももう10年くらい前ですか。

近所のレンタルビデオ屋にあるかな?

第一期と第三期しかない気がする……。

※画像は鳥山石燕画図百鬼夜行』の牛鬼(うしおに)