この想いを歌に乗せて
フロントウイングさんの作品『カナリア〜この想いを歌に乗せて〜』のダウンロード販売がDLsite.comさんで始まったそうです。
⇒『カナリア〜この想いを歌に乗せて〜』ダウンロード販売
この『カナリア』という作品は、言ってみれば現在の僕の原点みたいなものです。
それまで僕はコンシューマゲームの製作現場にいて、PSのパチンコ経営シミュレーションとか、PC-FXのギャルゲとか、『トロと休日』などを作っていました。
で、フリーになったところに声をかけられて、この『カナリア』のコンシューマ化(最初はドリームキャスト。後にPlayStation 2にも移植されています)のお仕事をもらったわけです。
コンシューマ版追加ヒロイン星野麻衣(CV: 斎藤千和ちゃん)のシナリオを担当させていただいたのが、フリーのライタとしての初仕事で、その後の僕へとつながっていくわけですね。
今回、DL販売されるのはオリジナルのPC版ということで、残念ながら僕の書いたシナリオは収録されていません。が、面白い作品なので、是非、購入してみてください。
コンシューマ版の追加シナリオを引き受けるにあたって、このゲームをプレイして「なるほど、ノベル系PCゲームのシナリオはこういう感じなのか」と思って(実は誤解だったw)自分に取り入れた部分もあるので、今考えれば『D.C.II』の雪月花ノリなどの原点は、『カナリア』なのかも知れません。
この作品には、桑島由一くん、ヤマグチノボルさん、片倉真二さん、上松範康さん、佐藤ひろ美さん、YURIAさん、bambooさんなどをはじめとする多くの人が関わっています(そこに、コンシューマ版で僕や桑原文彦師匠、UCOさんなどが加わったわけです)。
そのほとんどが、現在も業界で活躍してるっていうのが、今考えると凄いことだよな、と思うわけです。
多くのブランドが消えゆく中で、古巣であるフロントウイングさんも御健在のようで何より。
昔から知ってくれてる人には、当然周知の話かも知れませんが、ユーザさんは3年くらいで入れ替わる、という話も聞きますし、新しいユーザの方には新鮮なゲームに感じられるかも知れません。
そんなわけで、『カナリア〜この想いを歌に乗せて〜』をよろしくお願いします。
そのうち、『アズラエル』とか『セパレイトブルー』とかもDL販売されないかな……。
⇒フロントウイング公式サイト
一応、コンシューマ版のAAもw