バリドリーン世代
現在上映中の『ゴセイジャー ゴーカイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦』で最も感動する台詞は、我が家・坪倉由幸の「バリブルーン!」だと思う。
あのシーンの「バリブルーン!」というたった一言の中に、坪倉演じるサラリーマンのいろんな気持ちが込められているし、さらにその言葉を聞いたアラフォー世代の心にはさまざまな思いが浮かび上がったことだろう。
実際、僕も感動した。
しかし、実を言えば、僕自身はダイデンジンはともかく、バリブルーン自体にあまり思い入れはない。
よく人は「○○世代」という言葉を使う。 しかし、何をもって「世代」とするのか、基準はあいまいだ。
僕は、「戦隊では、フラッシュマンが好きだ」と普段から公言しているが、『超新星フラッシュマン』が放映されていたのは僕が中三の頃の話。高校受験のために部活動を引退し、土曜日に時間ができたが故に、フラッシュマンを観て、一旦、卒業した戦隊に再びハマったのだ。
だから、僕はフラッシュマン世代では決してない。
おそらく特撮ヒーローものに限った場合、「世代」というのは幼少期にどの作品をオンタイムで観て熱中したか、という部分にかかってくるんじゃないかと思う。
そういう意味では、僕は「ガンバロン世代」だし「コセイダー世代」だし「ワンセブン世代」、「キョーダイン世代」、「スパイダーマン世代」なのだ。
では、戦隊ではどうか?
先日、『SmaStation!!』でスーパー戦隊を特集した際、ゲストの土田晃之は『ジャッカー電撃隊』から観始めたと言っていた。
また、香取慎吾は『太陽戦隊サンバルカン』にハマっていたようだ。
僕はといえば、スーパー戦隊のルーツであり、後に遡って正式にシリーズに組み込まれた『秘密戦隊ゴレンジャー』からリアルタイムで観ていた。家にはジャッカーのオモチャもあったが、観始めたのはゴレンジャーからだ。
詳しい人には説明する必要はないが、ゴレンジャーは『仮面ライダーストロンガー』と密接な関係にある。
どちらも放映開始は1975年4月だ。また、この時期には『ウルトラマンレオ』の放映も終わっている。
しかし、僕にはストロンガーやレオの記憶はなく、ゴレンジャーの記憶はある。
何故か?
答えは簡単だ。
今では珍しいことだが、ゴレンジャーの放映期間は、2年間だったからだ。
ゴレンジャー放映開始の時点で3歳だった僕も、やがて4歳になり、物心もついてくる。
だから、ゴレンジャーの後半の頃のこと(作品の内容というよりは、ゴレンジャーを観ていた日々のこと)の方が記憶に残っている、ということだ。
実際、1972年9月生まれの土田晃之は、ジャッカー放映開始の時点で4歳だし、1977年1月生まれの香取慎吾は、サンバルカン放映開始の時点で4歳になっている。
まあ、物心つく時期っていうのは人によって違うだろうけど(特に男女では発達も違うし)、「4歳」っていうのは非常に大きなキーワードなのかも知れない。
そんなわけで、僕はゴレンジャーは観ていたけれど、「バリブルーン世代」というよりは、どちらかと言えば「バリドリーン世代」なのだ。
……と、すごくどうでもいい話に、ひとエントリィ使ってみた。
バリバリバリバリバリドリーン。