たまにはこういう話も

今日は、18禁ゲームのHシーンについてちょっと書いてみようと思う。

ブランドによってやり方は違うとは思うけど、今まで僕たちが担当したゲームのシーンは、まずはCGの枚数から決まります。
期間や予算、ゲーム全体のボリューム、原画さんや塗師さんのキャパなどからCGの総枚数を概算し、そこからの割合でHCGの枚数が決まるわけです。

で、各ヒロインへの割り当てになりますが、セパレブの場合は差分を除くと、1人あたり5〜8枚といったところでしょうか。
1枚のCGが出ている間にどのくらいのテキスト量ならもつか(絵が変わらずにテキストだけが延々と続いてダレると困るので)ということを考慮に入れ、分量と構成ができるわけです。
ヒロインごとに格好やシチュエーションがかぶらないように、ライタごとに軽く打ち合わせておく必要もありますね。
……とまあ、こんな感じでHシーンはできるわけです。

ユーザさんの意見に耳を傾けてみると、全てではないですが「シーンが1ルートに1回しかないのは不満」、「1回のシーンにCGが多いから、2回に分ければいいのに」といった意見もちらほら見えます。
ダレないようにと気を使ったつもりでも、「テキストが短い」という意見をもらうこともあります。
1人のヒロインのHシーンにさける絵が6枚なら「1回の絡みで絵が3枚の計2回、テキストは長め」が良いというお客さんもいるわけです。
この辺は、試行錯誤を続けたいところです。

あと、皆さんが気になるのは音声収録のことでしょうか?
結構、マジメな顔で「今のシーン、『あ……』が一回足りなかったので、もう1テイクお願いします」とか言ったりしてます。

僕自身、絡みのテキストは今までリライトのみしていたのですが、セパレブでは自分で書かせていただきました。
普段、こういうゲームのHシーンを「ガンダムの戦闘みたい(つまりは会話の応酬)で不自然だなぁ」と思っていたので、もう少し、自然なHの流れが見えるようにと構成してみたのがセパレブのHシーンです。
そしたら声優さんから後日、「ゲームのHシーンってある意味ファンタジー(非現実的)だから割り切ってできるけど、たけうちさんの書いたシーンは女の子から見たらすごく自然だったから、演っててすごく照れましたよ〜」と言われてしまいました。

自然なのも良し悪しか……。

いや、声優さんが恥ずかしがりながら演じてくれてるなら、こういうのもアリかと。