十六夜

春がやってきた。
春に桜が咲くなんていうイメージがあるが、僕が春を実感する頃には、大抵、満開の時期を過ぎていて、その度に「ああ、今年も桜、見られなかったな」って思うんだ。
入学のシーズンには、あんなに咲いていた桜の花も、今は緑色が多く混じっている。
僕は、葉桜のあの相反する二色の淡い色のコントラストがとても好きだった。どこかこう、不完全な優しさを思わせるから。
しかし、それはやがてやって来る、躍動感あふれる緑色への序章なんだ。
(『アズラエル』より)

ちょっと前に、「ベーマガが休刊らしい」という話を聞いたので、買おう買おうと思ってたんですけど、行く本屋、行く本屋で(紀伊國屋とかあおい書店とか)見つからなかったんですよね。
と思ったら地元のそんな大きくない本屋にありました。

というわけで「マイコンBasicマガジン」2003年5月号(通巻251号)ゲット(♪ちゃららら〜)。最終号です。
ベーマガには、小学校から中学校の間にお世話になりました。
叔父さんの家にベーシックマスターL3を見に行ったときに、叔父さんからもらったのがベーマガ創刊号。
以来、しばらく買い続けていました。
愛機はMZ-700
掲載されたこともありますよ。
ゲームミュージック関係の増刊号で。
単音のMZ-700で、「ドラゴンバスター」の音楽を擬似和音で再生するBASIC(Hu-BASIC)のプログラム。おまけで「ドルアーガの塔」のエンディング曲も作ったっけ。
原稿料として9000円の小切手(源泉引かれてたのね)が送られてきて、中学時代の僕はビビったものです。

8bit機全盛期、BASIC全盛期を象徴する雑誌が今の今まで残っていたのが不思議なくらいですが、あの頃、僕が好きだった雑誌(他には「oh! MZ」とか)がまたひとつ消えてしまうっていうのは、寂しいものです。(「Beep」は、まだありますね。「ドリマガ」って名前になってますけど)

そんなわけなので、今日はとりとめもなく、何かの終焉について考えます。
このお方は、まだ元気なようですね。