乾兌離震巽坎艮坤

というわけで、摩陀羅を読んだせいで一日あいてしまいましたが「白中探険部」、クリアしました。
探検部じゃなくて探険部なんですね。
探検と冒険を組み合わせた造語、でしょうか?
まあ、創像工房なんて名前の演劇サークル(ミヤウチの出身サークル)もありますから、そんなところでしょう。

スティーブン・キングの「IT」のような冒頭にドキドキ感はありましたが、ちょっと肩透かしっぽかったですね。
忘れてしまった少年時代の記憶と、故郷の町に伝わる不老不死伝説(徐福の蓬莱山伝説にちなむポピュラーなヤツ)の謎がキーポイントとなるのですが、少年時代はアニメーションムービーでサクサクすすんでしまい、またオカルティックな謎は友人たちがホイホイ解いてしまう。
主人公は解説を受けるだけなんですよね。
記憶の中の「少年時代編」もプレイアブルなものにして、神社に伝わる伝説の謎解きに少しでも主人公がからめれば、このストーリィが求める雰囲気的なノスタルジィや、冒険謎解きモノとしてのドキドキ感が増したのではないか、と思いました。

今現在の女友達である彩佳(たかはし智秋がコイツね)と、少年時代のキーポイントとなる少女・由佳との対比がもっとしっかりしていれば、人間関係的なドラマにも深みが出たと思います。
彩佳が主人公に対して憎からずと思っている描写があるのに、特に消化されていないので、このままではなんだか彩佳がちょっと不憫かも。

システムはきょう日のギャルゲテイストなモノですが、内容的には「やるドラ」の血色が濃く出ているようなゲームでした。
オープニングムービーのような雰囲気がもうちょっと出せていれば、化けたかもしれない、惜しいソフトですね。

白中探険部の公式サイト
……どんなゲームかわかります。
野田弘一氏の公認サイト
……デザイナさんのサイト。イメージイラストが素敵です。
WEB游遊
……女性向けデジタルエンタテインメントサイト? サイドストーリィが読めます。

やるドラ好きのウチの弟は、このゲームをエラく気に入っているようですね。
つーか、たかはしファンか? ファンなのか?