しりとり

しりとりという遊びがある。

どういう遊びかというと……などと説明する必要もないか。

でも、一応。

小学館の国語大辞典(新装版)によれば、

しりとり【尻取】

1 二人以上で、前の人の言った物の名の語尾の一音を、次の人が語頭に置いて別の物の名をいい、これを順々に言い続けてゆく遊戯。「やま、まつ、つる…」の類。

2 文字つなぎの遊戯。前の詩歌や文句の終わりのことばを、次の句の頭に置いて、順々に言い続けてゆくこと。「お正月は宝船、宝船には七福神神功皇后武の内…」の類。あとつけ。

とのこと。もちろん1の方ね。2も楽しそうだけど。

このしりとり、普段は馴染みがないかもしれないが、バス旅行に行ったり、長時間ドライブなどをしたりするときは結構もりあがる。

みんな暇だからね。

でも、やり始めると意外と皆、躍起になったりするもので、人名とか国名とか限定条件がつくと、思ったよりも緊迫する。

ネタに走ることも可能だし、意外と戦術やハメもある。

が、まれにしりとりが嫌いなヤツがいる。

しりとりなんて好きも嫌いもないだろう、と思うのだが、いるのだ。しりとり嫌い。

まず、乗ってくれない。考えない。すぐに辞めたがる。そしてフェードアウト。

一気にしらけて終わってしまうこと請け合い。

旅行に行く時は、しりとり嫌いに注意しよう。

え? どうでもいい?

そうね。ん〜、確かにその通り。

でも、そこの貴方はたけうちにしりとりを所望されたら、よろしくつきあってあげてくださいね。