駈込み訴え

本日は打ち合わせ。
といっても、まだ顔合わせ程度のこと。

18時には解放されたので、行こうか行くまいか迷っていたDearMyFriendの公演に行くことにしました。
おしゃれ探偵に出演していただいている福地君と本多さんの劇団。
今回は番外公演だそうで、場所は新宿のパンプルムス。

パンプルムスっていうのは、元々はタイニィアリスのあった場所。
思い出深い場所ではありますが、そんなに観にこない場所でもあります。

芝居は、「本多英一郎一人芝居『駈込み訴え』」と銘打ってありました。
一人芝居……ではないです。サイトにもチラシにもキャスト名が並んでましたし……。
……と首を傾げつつ観にいったのですが、合点が行きました。

出演者の数がダイレクトに動員に関係する小劇場界において一人芝居なんてそうそうあるものではないですからね。

舞台の前半は文字通り、本多さんの一人芝居。
太宰の「駈込み訴え」をベースに、話はユダからユダヤ人、そしてアウシュビッツへと展開していきます。

一人芝居が無事終了しカーテンコールで客席から拍手が沸いてから、設定が一転。
実は今までの一人芝居は翌日に本番を控えた劇団のゲネプロ
しかし、一人芝居なんて他の劇団員が納得しない。
だから演目の内容を変えてしまえ、という楽屋モノのコメディになります。

こういう方法なら一人芝居を打つこともできるわけですね。

楽屋コメディの方はネタはベタベタでアレでしたが、殺陣ありダンスありで役者さんの動きも洗練されてて素晴らしかったです。
あんなタッパの低いパンプルムスであそこまでのアクションを見せられてしまっては、ただ脱帽。
映像も演出もなんていうか小劇場チックでなんとなく懐かしい感じがしました。

芝居が終わったあとは役者さんの熱気で劇場内がかなり熱くなっており、外の寒さを忘れるほどでありました。
外はもちろん寒かったですけどね。

明日は雪の予報が出てます。マジですか。