調べて知ること

先日書いたとおり、『パラダイス・ロスト』にハマったおかげで、今年に入ってから最近の特撮作品をちまちま観ています。今は「アギト」。
元々、餓鬼の時分から特撮で育ったわけですから、10年以上のブランクがあっても、すんなり観ることができますね。

そういえば、特撮に限らないのですが、「今の子は知らないかもしれないけど」という言葉を聞くことがあります。
ですが、興味あることに対する子供のアプローチというのは「遡ること」から始まるのではないでしょうか?

僕が生まれたのは1971年12月。
特撮の二大ヒーローといえば『ウルトラマン』と『仮面ライダー』ですが、僕が幼稚園に入る頃には『ウルトラマンレオ』も『仮面ライダーストロンガー』も終了していました。

僕たちは『秘密戦隊ゴレンジャー』や『宇宙鉄人キョーダイン』『超神ビビューン』、それに『大鉄人17』『小さなスーパーマン ガンバロン』『恐竜戦隊コセイドン』などに熱中しながらも、ライダーやウルトラマンという大きなシリーズがあることを知っていて、本でしか見たことがない彼らに思いを馳せたものです。
どんなライダーがいて、どんな組織のどんな怪人と戦ったか、どんなウルトラマンがどんな怪獣と戦ったのか、こと細かに知っていたはずです。見たこともないのに。

子供というのは、知識欲のカタマリです。
フィクションかそうでないかに関わらず、調べ吸収し、勝手に体系化していくものです。
昆虫図鑑や恐竜図鑑と怪獣・怪人大百科が同列なんですね。
だから、ウルトラマンやライダーだけに限らず、いろんな過去作品のことも知っていたと思います。資料だけは豊富にありましたし。
そういえば、僕がずっと大事にしていた本は、見たこともない『流星人間ゾーン』の図鑑でした。
ボロボロになるまで読み続けましたが、いまだに『流星人間ゾーン』を観たことがありません。
……っと話が逸れましたね。

遡って知ることで生じる憧憬──
そんなこともあって79年のライダー&ウルトラマン復活には兄弟揃って歓喜したものです。でも、僕はもう小学二年生でした。
4〜6歳の間にライダーやウルトラマンと出会えた世代は、幸福だと思います。
羨望の対象です。

……コンプレックスでしょうか。

《日記》
午後に入って寝ようと思ったらTELやFAXが……。
なかなか寝付けませんでした。