Sky〜名前のない夜と朝の夢〜二日目

2ステ目にして、ようやく化けた。
これが本来のこの芝居の姿なのだろう。
これを1ステ目に出して欲しいというのが本音だ。

こと小劇場の芝居というものは、公演日の前日あるいは前々日に搬入し、一ないし二日で舞台を組み、照明と音響を実際にあわせる場合が多い。
練習のために一週間小屋を借りて、その間も舞監さんや音響さんや照明さんを拘束できるような財力は、普通の小劇団にはない。
つまり、実際に小屋入りしてみないとどうなるかわからない未知数な部分が多分にあるということだ。

ここ二公演ほど、ワンシチュエーションで建て込みに凝った芝居を作っていたので、忘れていたが、転換の多い芝居はやはり、時間はいくらあっても足りない。

自分などは、洗練された楽日の芝居よりも、初日の芝居の方が好きで、荒削りだったり行き当たりばったりだったりする部分に、その芝居の本来目指していたものを垣間見たりするような「初日マニア」なのだが、そういう人ばかりではないだろう。

とはいえ、自分のところの公演をゲネプロ、初回と見、そして今日の芝居を見たとき、そのクオリティの違いを肌で感じた。
脚本が生きる、とはこういうことをいうのだろう。
この回を観てクソ芝居だと思われてしまったなら、それはもうしょうがないことだ。

実際に上演してみて助長だと判断されたシーンをカットし、あるいは転換がスムーズになるよう稽古をつけ、前日に問題のあったオペレーションも修正する。
今日の昼間、ヤツらはそんな作業に忙殺されていたわけで……その苦労の甲斐はあったということだろう。

じゃあ、初回を観た人は損かというとそんなこともなく、語りすぎかも知れないが初日にしかないシーンもあるわけで、やはり初日を観る人には「初日を観る目」というのが必要なんじゃないかなぁ、などと考えてみたり。

今日来てくれたのは冬さん。ありがとうございます!
あと風凛華斬の局長や、シマヅヤマ3のアクションをつけてくれた方も来てくれました。

ちなみに今日はΧマスイヴ。
帰りに高田馬場サイゼリヤに寄って、チキンとチョコケーキを食べ、スパークリングワインをちょっぴりわけてもらいました。

皆さんに、メリーΧマス!