携帯を落とした日

相変わらず声は出ないのですが、
抗生物質等のおかげで大分、楽になってきました。

今月、来月とちょっとした式があるので、
今日は出掛けにNEWYORKERに寄ってスーツを一着購入。
バカにならない出費です。
でもね、普段、スーツのいらない生活なものですから、
こういうときに買わなきゃなのよ。
ともさんの披露宴はハワイアンバーでアロハ着用だったしね〜。
父は丸井の紳士服売場のフロアマネだったし、
弟は某紳士服屋に勤務してるのにね、
スーツに縁がないの。僕は。

で、今日は携帯を落としてしまいました。
埼玉某所に着いてから、携帯を持ってないことに気付く。
ちょっと前に「自宅に忘れた」ことはあったけど、
「携帯をどこかに落としたっぽい?」ってのはかなり久々。
あせりました。
新宿でNEWYOKERを出た時、たしかに携帯電話で時間を確認した
覚えがある。

慌ててPHSから自分の携帯にかける。
が、出ない。こういうとき、誰か出てって思う。

慌てて駅に引き返し、駅員さんに
先ほどの小金井行きに乗ってたことを伝え、
なくした携帯の型番号、色、電話番号と、
自分のPHSの電話番号を伝える。

駅員さんは「1時間後くらいに見つかっても見つからなくても連絡します」と
言ってくれた。素敵な対応。

実際、仕事中に電話はかかってきたけど、
見つからないとのこと。「もし見つかったら連絡します」とも言ってくれた。
すべての駅員さんがこんな感じの良い人だったらいいのに。

しばらくして、もう一度、自分の携帯に電話をかけてみる。
数回コールして、留守電になる。多分、誰かがマナーモードにしたのだろう。
誰かに拾われたか、どこかに届けられたか。判別がつかないので、焦る。

帰り際にもう一度、電話。
今度はコールせずにすぐ留守電に。電源が切られているか、
電波が届かないところにある感じ。
駅に届けられたなら、あの人たちは電源切るから、その可能性も高い。
が、連絡はない。サイアクの可能性も頭をよぎる。
良くない人に拾われたてら……。

ここで一旦、情報を整理。
駅員さんの情報では、終着先(小金井)で見つからず、
蓮田〜小金井間の駅にも落し物の情報はないとのこと。
ってことは、落としたのは電車に乗る前か?
そういえば、新宿駅湘南新宿ラインに乗るとき、
駆け込みだったもんな。

そう思い、帰りに新宿駅に寄ることに。
知らなかったのだが、新宿駅の遺失物取り扱い係は22時まで。
新宿駅に着いたのは21時半。あやういところでした。
もうちょっと職場でのんびりしていたら、翌日に持ち越しに
なってしまうところだった。

果たして、新宿駅に僕の携帯電話はありました。
駅員さんに「素晴らしい!」と言ってしまいましたよ。
かすれ声で。

ここからが種明かし。
一体、携帯電話はどういう経路で新宿駅に届けられたのか?

答えは自分の携帯電話に入っていた一通のメールからわかりました。
携帯には、僕宛に「新宿駅で降りるので、新宿駅に届けます。
持ち主に伝えてください」という主旨のメールが入っていたんです。
メールの差出人は「たけうちこうた」、つまり僕。

不思議ですよね。

おそらくこういうことでしょう。

僕はやっぱり駅に乗る前に落としたのではなく、
電車の座席に携帯を落としたのです。
多分、ポケットティッシュか何かを抜いた時に
ズボンのポケットから、電車の座席の上に落ち、
音もしなかったので、僕も気付かずに電車を降りたしまったのでしょう。

小金井駅で連絡を受けた駅員さんがざっとさがすが携帯は見つからず、
電車はそのまま折り返してしまいます。
そして、それを新宿方面に向かうお客さんが発見。
そのとき、僕のPHSから二回目の電話がかかります。
電車の中だからか、それとも他人の電話だからか、
ともあれ出ることを躊躇した広い主は、
でも、電話をかけてくれた人に連絡をつけようと電話帳を開きます。
そして、「たけうち」の名前を見つけ、そこにメールを打ちます。

僕は他人に赤外線で送りやすくするため
自分の番号と自分のアドレスを電話帳に登録してあります。
正確に言うなら、自分の携帯番号、PHS番号、固定電話番号、
携帯アドレス、PHSアドレス、PCアドレスが
すべて登録されています。
でも、メールの際、何も考えずに名前を選択するだけだと自分の携帯アドレスに
送られてしまいます。
まさか、その人も、その名前が電話の持ち主で、
メールを送ったら、今使った携帯にメールが戻ってくる、
とは思いもしなかったことでしょう。
いろいろと惜しいんですけどね。
でも、親切な人だということはわかりました。

今度から、自分の番号の登録名は
自分の名前じゃなくて「持ち主です出てください」氏にしておこうかな……?

ともあれ、携帯が見つかってよかった。
駅の人、拾ってくれた人、ありがとう。