あれから10年か

上野、池袋方面──?

SEGAからチュンソフトサウンドノベルの最新作、
428 封鎖された渋谷で』が発売された。
結構前評判が高かったので、発売日に買えないかも知れない
……などと危惧していたのだが、無事、購入することができた。

仕事から帰り、自宅でプレイ。
11:00-12:00までを終わらせたところ。

1998年、セガサターンで『街-machi-』というサウンドノベルが発売された。
後に他機種に移植され「運命の交差点」などとサブタイトルがついたが、
まあ、『街』は『街』だ。
渋谷という空間の中で、別々の物語がリンクしながら……というよりは
絡み合いながら進んでいく、という妙なサウンドノベルだった。
結構好きで、当時はセガサターンも持ってないのに、本体借りて、
ゲームだけ買ってプレイしたっけ。チンチコーレ。

んで、当時から『街2』の構想が語られていたのだが、結局、
それは実現しなかった。
DC版『カナリア』の時の音響ディレクタが、『街』の撮影が大変だったことを
茅ヶ崎めぐみ役の雪乃さんと話してて、それを興味深く聞いたっけ。
まあ、それを言ったら『トロと休日』の撮影も大変だったけどねw

ともあれ、その『街』のコンセプトを受け継いだ作品が発売されるってんで、
ずっと待ってたわけでありんす。

冒頭の言葉は、作中に流れるアナウンス。これはバグだ。
渋谷から山手線の外廻りに乗っても「上野、池袋方面」とは言わない。
「新宿、池袋方面」だ。渋谷を拠点に活動してる人はちょっと違和感を
もってしまうだろう。残念。

とまあ、そんな重箱の隅はさておき、
最初の10-11時、11-12時をやった時点では結構、面白い。
うん、『街』。登場人物たちもいろいろで楽しい。
『街』と違って、なんかひとつの事件の別々の側面を見てる気が
しなくもないけど、先が気になるね。

作中に、花という名前の小学五年生の女の子が脇役ででてきた。
別に今のところ、特に重要なキャラクタではないのだが、
彼女が生まれた夜、渋谷に季節外れの花火があがったのだそうだ。
だから、花。
なんだかちょっと切なくなるね。

あれから10年が過ぎた。
セガサターン版の『街』を持ってる人は、
僕のプリクラを探してみてください。

クリアしたら、PSP版の『街』を今度こそ買おうかな?