KOEI Presents『戦国武将祭』
去る3月6日&7日、さいたまスーパーアリーナにて、「戦国武将祭」というイベントが行なわれました。
割と大きなイベントだったのですが、恥ずかしながら、このイベントのことを全く知らなかったんですよね。
知人がダブってチケットを取ってしまったというので、四枚ほど買い取らせていただき、3月6日の初日、仕事仲間の面々と行ってきたわけです。
「戦国武将祭」は、フジテレビジョン主催のイベントで、コーエーのゲームソフト『信長の野望』や『戦国無双』シリーズのファンに向けたものです。
昨今の「歴女」やら「戦国武将ブーム」やらといったものを受けて、『戦国無双』出演声優のファンなどを当て込んだ「乙女向け」のイベントなのかな〜と思い込んでいたのですが、実際に行ってみたら、毛色はかなり違いました。
感想を一言で言い表すなら、「カオス」です。
出演者ですが──、
司会者は、杏、大東俊介、フットボールアワーといった一般芸能人。
『戦国無双』のドラマパートを熱演してくれたのが、草尾毅、中田譲治、高塚正也、小杉十郎太、緑川光、神谷浩史、前田愛、石川英郎、竹本英史、小西克幸、杉田智和、鈴木真仁、大塚明夫といった豪華声優陣(イベント開始前に郷里大輔氏に対する黙祷が行なわれました)。
そして、合戦パートは実際に、武藤敬司、KAI、小島聡、カズ・ハヤシ、蝶野正洋、AKIRA、船木誠勝、近藤修司、青木篤志、飯伏幸太、石森太二、杉浦貴、HARASHIMA、高山善廣といった格闘家の面々がリングの上で激突する、といったものでした。
それに加えて、Do As Infinity、SHANADOO、alan、谷村奈南、鈴木亜美といったエイベックスアーティストやGACKTのライヴがあったりするものですから、もう、ターゲットもよくわからない、ただ無駄に豪華な祭典と化していたわけです。
ゲームファンや声優ファンがプロレスの試合に満足していたか、格闘家たちのファンがゲームとタイアップした試合に満足していたか、あるいはゲームもプロレスも好きな人が満足できたのか、全然さだかではないんですが、食い合わせの悪そうな素材同士を無理矢理詰め込んで、どかんと皿に盛り付けして出しちゃう豪快さ自体は嫌いではないかな……。
なんか会場でイベントを観ている最中は脳内もずっとグルグルしてて、わけがわからなかったんですけど、なんとなく楽しかったような気はしなくもないわけです。
一年ぐらいして、脳内がきっちりデフラグできたら、正当な評価がくだせるのかもしれません。
一応、大学時代は史学科の日本史専攻なんてとこにいたわけですけど、蝶野が緒田信長、野上彰が明智光秀で「本能寺の変」とか言われて、しかも信長(蝶野)が勝っちゃうシーンを見せつけられたら、どんな反応していいかわからないでしょ?
イベント後、さいたま新都心の某フードコートで同行者たちと食事をしたのですが、まあ苦笑いというか……。
楽しかったんですよ、ホント。
その証拠に、『戦国無双3』買っちゃいましたもん。
今まで無双シリーズは、PSPで『真・三国無双MULTI RAID』と『無双OROCHI 魔王再臨』を買っただけ(ああ、一応、両方ともクリアしました)だったので、そんなに造詣深くはなかったのですが、考えてみれば『魔王再臨』でも徳川家康とかガラシャとか、戦国キャラばかり使ってましたからね。
でも、苦笑いしちゃうんですよ。つまらなかった、とかじゃなくて。
あの苦笑いは、きっと行った人としか共有できないものじゃないかと。
それにしてもGACKTの人気は凄いですね。
やっぱり、いろいろなジャンルの出演者が集まっているせいで、客も一人一人が違った「範疇」を持っているわけです。そうなると、自分の「範疇」ではない出演者が出ている時は、仕方ないですけど、かなり反応が薄くなっちゃうんですよ。
でも、彼だけは別。出てきた瞬間、客席オールスタンディング。
これが格ってヤツか、って思いましたよ。
結局、これのどこが戦国武将祭だったのかはよくわかりませんが、チケットの値段分以上に楽しめたかな、とは思います。
とりあえず、『戦国無双3』で竹中半兵衛を操りながら、しばしあの日の記憶を弄ぶとします。